市販の胃薬で断トツで人気が高い薬がガスター10になります。
ガスター10は元々医療用として使用されていた薬が市販でも購入できるようになり、その効果の高さから広く利用される胃薬になりました。
しかしそんなガスター10の欠点を挙げるならばズバリ値段になります。
ガスター10は定価で12錠入り1580円とかなり値段の高い胃薬になっているんです。すると毎回ガスターを使用するとかなりお金がかかってしまいますよね。
そこで今回は市販の胃薬薬の代表とも言えるガスター10を1円でも安く手に入れる方法、そして代わりになり得る胃薬を紹介していきたいと思います。
もしガスター10の値段に頭を悩ませている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
ガスター10を安く手に入れる方法
ガスター10のジェネリックを選ぶ
ガスター10には全く同じ成分を配合し値段の安い、いわゆる「ジェネリック医薬品」の様な扱いの市販薬も発売されています。
そもそもジェネリック医薬品とは成分は同じですが、本来販売しているメーカーとは違うメーカーが発売している薬になります。
ではガスター10のジェネリックの具体的な薬剤名を挙げると
・ファモチジン錠「クニヒロ」
・ベッセンH2
などが挙げられます。
これ以外にもガスター10と同じ成分の胃薬は発売されていますので、自分の近くのドラッグストアで販売されている「ファモチジン」という成分を配合している胃薬を探してみてください。
では気になるのはガスター10のジェネリックの効果はどうなの?ということになりますが、効果はガスター10と同じと考えて問題ありません。と言うのも成分は同じなので、値段が安いからと言って効かないという事はまずありません。
そしてAmazonでも購入できるファモチジン錠「クニヒロ」に関しては12回分で1000円以内で発売されていますので、ガスター10よりもかなり安い値段になっています。
ですからガスター10と同じ成分で値段が安いのを見つけるのがまず1つめの手段となります。
ちなみに「ガスター10 S錠」という薬も発売されていますが、ガスター10錠とガスター10S錠が違う点は1つ。それはガスター10S錠は水なしでも服用する事が可能になったタイプになるんです。通常薬は水で飲まないといけませんが、このガスター10S錠は水がなくても口の中で溶けるタイプの胃薬になっていますので、どこでも服用可能な薬となっています。効果はもちろん同じです。
病院を受診する
もし頻繁にガスター10が必要になる人は病院を受診するのも価格の面でメリットがある場合があります。と言うのも医療用のガスター10㎎の値段はたったの22.3円でありおまけに3割負担です。仮にジェネリックを選ぶならば更に半額になります。
もちろん病院を受診する場合は診察代や薬局での支払いも生じてしまうため1回あたりの費用は約2000円程度になってしまいますが、飲む期間が1カ月以上になりそうな場合は病院受診の方が安くなるでしょう。
また場合によっては胃潰瘍や十二指腸潰瘍、ピロリ菌の感染や胃がんなどの病気が潜んでいる事もあるため、いくらガスターが効くからと言って安易に頼る事はおすすめしません。それらの病気の可能性を否定するためにも病院受診はメリットがあります。
ガスター10以外の胃薬を選ぶ
ガスター10は多くの胃の症状に効く胃薬ですが、決して全ての胃の症状に対して万能という訳ではありません。例えば食べ過ぎや胃のもたれの場合、二日酔いで胃が荒れている場合などはガスター10以外でも効果をしっかり発揮する胃薬が発売されています。
そしてガスター10のもう1つのデメリットとしてガスター10は薬剤師がいるお店やドラッグストアでしか購入する事ができない点になります。つまりどのお店でもガスター10は購入する事ができるわけではないんですね。
しかしこれから紹介するガスター10の代わりとなる胃薬は薬剤師がいなくても購入する事ができる胃薬となっています。ですから急に胃薬が欲しくなってドラッグストアに駆け込んだ時でも購入する事が可能となりますので、ぜひこのメリットも生かして胃薬を選んでみてください。
二日酔いに効く胃薬
パンシロン01プラス
二日酔いの吐き気やいのむかつきがある時におすすめなのがこのパンシロン01プラスになります。
パンシロン01プラスはアルコールで傷ついた胃を修復してくれる作用をはじめ、出過ぎた胃酸を抑える作用。そして飲み過ぎで弱った胃の働きを活発にしてくれる作用、消化を助けてくれる作用を持ち合わせています。
パンシロン01プラスは1つの胃薬でこれらの症状に効果を発揮する胃薬となりますので、二日酔いにはバッチリな胃薬となっています。値段も最小包装は700円とかなりお安くなっています。
【価格】
700円(14包)
1200円(28包)
1400円(48包)
15歳以上は1回1包、1日3回の服用です。
※パンシロンには多くの種類がありますが今回紹介していているのは「パンシロン01プラス」になるので注意してください。他のパンシロンシリーズに関しては詳しくこちらで紹介しています。
http://allegra.tokyo/otc/pan-select
もし明らかに二日酔いである場合には体の中の水分を調整してくれる漢方の五苓散を配合しているアルピタンもおすすめです。
ストレスからくる胃痛や腹痛への胃薬
ブスコパンA
これから会議や試験などの緊張によって胃がキリキリ・ズキズキしてしまったり腹痛になりやすい人はこちらのブスコパンAを使用しましょう。
過度な緊張状態が続くと胃腸の痙攣が起きている状態です。その様な痙攣を抑える働きがこのブスコパンには備わっています。またストレスの時には胃酸が分泌されている状態ですが、ブスコパンは胃酸を抑える働きもあるためさらに効果的になっています。
【値段】
1300円(20錠)
成人1回1カプセル1日3回の服用です。定価は高めですが実際の販売価格は1000円を切る事が多いです。
慢性的なストレスがある場合の胃薬
スクラート胃腸薬
ストレスがある時は自律神経の乱れが起きています。その結果胃にどのような影響があるのかと言うと胃酸がかなり分泌されている状態になります。するとその過剰に分泌されている胃酸によって胃が傷ついてしまっているんです。
ではその胃酸を抑えつつ、傷ついた胃を修復する作用があるのがこちらのスクラート胃腸薬になります。またスクラート胃腸薬は消化を助ける成分も配合されています。
スクラート胃腸薬には「S」が付いたスクラート胃腸薬Sも発売されていますが、これは違う作りの胃薬になりますので注意してください。
【値段】
970円(36錠・12包)
成人1回3錠(1包)1日3回の服用です
ストレスがお腹にもくる人への胃薬
タナベ胃腸薬調律
ストレスが胃だけでなく下痢などのお腹にも影響する人も少なくないと思います。そんな人におすすめなのがこちらのタナベ胃腸薬調律になります。タナベ胃腸薬調律には胃腸の働きをその名の通り「調律」してくれる働きがある胃薬になっています。
胃腸の働きが弱っている時は胃腸を活発にし、胃腸の働きが活発になり過ぎて腹痛になっている時は胃腸の働きを抑える働きがあります。医療用では過敏性腸症候群などの疾患に使用されます。またタナベ胃腸薬調律には胃酸の分泌を抑えたり、消化を助ける成分も配合されている胃薬です。
【値段】
925円(30錠)
1回2錠1日3回の服用です
痛み止めを飲んで胃が痛くなる人への胃薬
新セルベールイブやロキソニンなどの痛み止めは胃を悪くする副作用を起こす事があります。そんな時に効果的な胃薬が新セルベールです。
新セルベールは胃の粘膜を保護する効果の高い胃薬となりますので、イブやロキソニンで胃が痛くなる人にとってはぜひ併用して服用するべき胃薬になっています。
【値段】
953円(21錠)
1回1錠1日3回の服用です。細粒タイプもあります。
とにかく胃の調子が悪い時の胃薬
もし胃の不快感がある場合、その原因が分からない場合もあるかと思います。そんな時は総合胃薬がおすすめです。
例えば一番上で紹介したパンシロン01プラスやなどは、胃の不快なあらゆる症状に効果があるように作られていますので、もし自分の胃の調子が悪い原因が分からない場合は一度これらの総合胃薬を使用してみましょう。
またキャベジンコーワαはパンシロン01プラスに劣らず総合胃薬の中ではおすすめの胃薬となりますので詳しくはこちらも参考にしてみてください。
逆流性食道炎の場合の胃薬
胃酸が逆流して胸やけなどを起こす症状の逆流性食道炎の場合はガスター10が最もおすすめとなります。と言うよりも代わりになる胃薬がないのが現状です。
ですからまずは一度ガスター10を使ってみて、それでも症状が改善しない場合は市販の薬では対応できない可能性が高いので病院を受診するようにしましょう。
日頃このブログを読んでくださる方に非常に感謝しています。
この度、日頃の感謝も込めて「疾患別の攻略本(参考書)」を作成しました。
「参考書は広く浅く値段も高い」「自分が勉強したい分野の内容が薄い」と感じる人に向けて分野を絞って紹介しています。
現在【解熱鎮痛薬】【風邪薬】【花粉症】【胃薬】の4を公開していますが、間違いなく下手な参考書を何冊も買うよりもはるかに役立つ情報を詰め込んだものになっています。
もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。