解熱鎮痛剤

すぐ効く痛み止めを選ぶならイブクイック頭痛薬かロキソニンSがいい

 

「頭痛・生理痛を1分でも早く抑えたい」「少しでも早く効く痛み止めが欲しい」と即効性の高い痛み止めを求める人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は市販の頭痛・生理痛等に効く痛み止めの中から即効性の高い痛み止めを紹介します。

ただ先に答えを言うとずばりイブクイック頭痛薬ロキソニンSがかなりおすすめになりますので、その理由を中心に紹介していきたいと思います。

 

イブクイック頭痛薬の即効性が高い理由

イブプロフェンは酸化マグネシウム配合で即効性が高まる

イブクイック頭痛薬DXなどのCMを見ると「イブ至上NO1。即効、高効果」として宣伝されていますが、効果に関してはイブプロフェンを1回に200㎎配合していますので納得がいきます。

しかし気になるのは「即効」と言う表現になります。

確かにイブクイック頭痛薬DXは「クイックアクション製法」と言う酸化マグネシウムを利用した独自の製法によってイブプロフェンの溶出と吸収を実現したとしています。イブHPより

ちなみにこのクイックアクション製法は「DX」が付かないイブクイック頭痛薬にも取り入れられています。

ただ個人的には「薬が早く溶けるだけで実際の効果を実感するまでにはそこまで変わらないのでは?」と思っていたんですが、実際は溶ける事が早くなることは効果自体にも影響を与えるみたいなんです。

 

実際にある研究ではイブプロフェン(400㎎)を酸化マグネシウムと同時に摂取する事によってイブプロフェンのピーク濃度を31%増加させ、ピークに達するまでの時間を約0.5時間短縮した報告もあります。PMID: 2054265

 

またイブクイック頭痛薬に焦点を当ててみると、ただのイブプロフェンはピーク濃度に到達する時間が約102分であったのに対し、イブクイック頭痛薬は約47分とかなりの速さになっています。一般用解熱鎮痛薬の溶出挙動の比較

 

どうして酸化マグネシウムを配合することによってイブクイック頭痛薬の効果が早まるのかと言いますと、上でも紹介した独自の製法によって崩壊性を高めることそして酸化マグネシウムが胃酸を中和してくれるため胃などの酸性部位での溶出性を高めることが理由とされています。

実際に何分で効いてくるのか??

では実際にイブクイック頭痛薬は服用後何分くらいで効き目が表れるのかと言いますと、最も体内での濃度が高くなる時間が約47分という事なので、おおよそ30分以内には効果を実感できると言えます。

 

イブクイック頭痛薬とイブクイック頭痛薬DXはどちらを選ぶべきか

ではイブクイック頭痛薬DXとイブクイック頭痛薬はどちらを選んだ方が良いのかと言う疑問ですが、そもそもこの2つの違いは1点のみ。

イブクイック頭痛薬DXは1回200㎎のイブプロフェンを配合していますが1日2回までしか飲めません。かたやイブクイック頭痛薬は1回150㎎のイブプロフェン配合になりますが1日3回飲めます。

ですから1回あたりの効き目を重視したいのであればイブクイック頭痛薬DXを。1日3回飲みたい場合はイブクイック頭痛薬と言う選び方がいいかもしれません。

ただしこの2つは違いは今紹介したイブプロフェンの量だけなんですが、値段が下手すると10回分で500円程度異なる場合がありますので、コストパフォーマンスを考えるとイブクイック頭痛薬の方をおすすめします。初めて使用する場合は特にただのイブクイック頭痛薬でいいかと思います。

 

ロキソニンとイブクイック頭痛薬の比較

では痛み止めと言えばロキソニンが超有名ですが、イブクイック頭痛薬と比べてどうなのでしょうか。

この場合効き目に関して言えば個人差が大きいため「どちらの方が効きが強い」と言う比較はできません。

 

一方で効きの速さに関しては一定の目安となるものがあります。例えばロキソニンとイブクイック頭痛薬それぞれが体内で最も薬の濃度が高くなる時間、いわゆる最高血中濃度到達時間を見てみますと

ロキソニン・・約30分

イブクイック頭痛薬・・約47分

となっていますのでロキソニンの方が若干効き目を早く感じる事ができるかもしれませんが、実際はそれほど大きな差はないと言えるでしょう。

引用:ロキソニンIF

一般用解熱鎮痛剤の溶出挙動の比較

 

では「ロキソニンに酸化マグネシウムを足して飲んだらさらにロキソニンの効き目が早くなるのでは?」と思うかもしれませんが、残念ながらこれに関するデータがありません。

もし手元に両方ある場合は試してみてください。またロキソニンには酸化マグネシウムがプラスされたロキソニンSプラスも発売されていますので、もし試してみたい人はロキソニンSプラスの方が手軽かもしれません。

 

即効性が高い痛み止めは胃への副作用に注意

そもそも鎮痛薬は酸化マグネシウムを配合している一番の理由は「胃に優しい」とPRすることです。確かに酸化マグネシウムは胃酸(酸性)を中和してくれる働きがあるため、胃酸から胃を守る効果も期待できます。

しかし実際には酸化マグネシウムが配合されている事で胃を守る一方で、イブプロフェンに酸化マグネシウムが配合される事によってイブプロフェンの吸収速度が高まり、それにより胃への副作用を助長してしまうリスクも考えなければなりません。

実際の胃への影響は少ないとする報告もありますが、もし胃への影響が不安な人は避けた方がいいかもしれません。

もしくは胃薬も併用して服用する事をおすすめします。

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また胃薬自体にも酸化マグネシウムが配合されている総合胃薬も珍しくありませんので、胃薬を選ぶ際には十分注意しましょう。

もし鎮痛効果が劣ってもいいのであれば即効性OK・胃が悪くてもOKのタイレノールなどのアセトアミノフェンの薬も使用可能です。

 

すぐ効く痛み止めが手元にない場合の対策

もし手元に今回紹介した痛み止めがない場合はどうすればいいのかと言いますと、痛みがピークに達する前に痛み止めを飲むというのも1つの手段です。

やはり痛みが最高潮にまで達してから痛み止めを飲むと薬が効くまで我慢する時間がとても長く感じてしまうことにも繋がります。ですから痛みがひどくなりそうな時は気持ち早めの服用を行うようにしましょう。

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