水虫の薬

市販の水虫薬ランキング上位は本当に効くのか不安な人へ

 

市販の水虫薬は多くの種類が発売されています。

するとその種類の多さにどれを選べば良いのか迷ってしまう事も多いですよね。

 

そんな時にネットで「人気の高い市販の水虫薬」を検索する人もいるかと思います。

そしてその結果以下の水虫薬が常に上位にランクインしているのではないでしょうか。

 

・ブテナロックVαクリーム
・メンソレータムエクシブWディープ10クリーム
・ラミシールATクリーム
・ピロエースZ
・ダマリングランデXクリーム

 

おそらく大半のネット上のサイトでこれらの5種類の水虫薬は「おすすめの水虫薬」としてほぼ間違いなく紹介されています。ただそれでも5種類もあり

果たして本当に効果があるのか?
どの薬が一番効果があるのか?
どんな水虫に効果的なのか?
値段はどうなのか?

気になるのではないでしょうか。

 

そこで今回は人気の市販の水虫薬は本当におすすめできるのかについて紹介していきます。

また人気の水虫薬を使っているのに症状が改善しない人もいると思いますのでその時の対策も紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

水虫薬ランキング上位の薬は確かに効く理由

効果が確かな抗菌薬が配合されている

ネットに挙げられている水虫薬ランキング上位の薬は確かに効果も高いです。

少なくとも上で挙げた5種類の水虫薬は市販薬の中でもトップクラスの効果を発揮します。

 

そもそも水虫の治療のメインは足に感染した菌を殺菌する事になります。そしてこの菌を殺すいわゆる抗菌成分によって効果が異なってきます。

今回紹介する5種類の市販の水虫薬は以下の3つに分類する事が可能です。

テルビナフィン

ブテナフィン

ラノコナゾール

 

そしてこれら3種類は市販の水虫薬の中で効果が抜群に高い3種類になります。

実際に医療機関で使用されている水虫薬と同じ成分になり、例えばピロエースZの成分である「ラノコナゾール」の効き目は水虫に対して約78.1%の有効率が示されています。

引用:アスタットIF

 

一方でこの3種類以外の水虫薬は正直効果もいまひとつなので、もしドラッグストアで安売りされていたとしてもあまりおすすめしません。

 

では効果の高い水虫薬の抗菌成分を実際に分類してみるとこの様になります。

テルビナフィンブテナフィンラノコナゾール
メンソレータムエクシブWディープ10クリームブテナロックVαクリームピロエースZ
ラミシールATクリーム
ダマリングランデXクリーム

 

そしてこの3つの抗菌成分の効果に大きな違いはありませんので、これらの中のいずれかを選べば問題ありません。

またメンソレータムエクシブWディープ10クリーム・ラミシールATクリーム・ダマリングランデXは同じ抗菌成分になりますので、メインの効果に違いはないと言えます。

 

そしてメインの抗菌成分が上のテルビナフィン・ブテナフィン・ラノコナゾールであれば、これらの人気の水虫薬トップ5にこだわる必要もありませんが、ではどうしてこれらの5種類の水虫薬が人気があるのでしょうか。

 

ブテナロックVαとピロエースZが人気の理由

ピロエースZは「ラノコナゾール」と言う成分を配合していますが、このラノコナゾールを配合してある水虫薬はピロエースZしかありません。ですからラノコナゾールを配合している唯一無二の薬がピロエースZになるため人気なんですね。

 

またブテナロックが人気な理由は抗菌成分の「ブテナフィン」を販売されているメーカーが限られており、そしてブテナロックはCMでも人気が高く知名度もあるため、他のブテナフィン配合の水虫薬よりもかなり人気があります。

<ピロエースZの値段>

2100円(15g)

<ブテナロックVαクリーム>

2200円(15g)

 

ちなみにピロエースZとピロエースWは大変似ている名前になりますが効果が全然異なり、ピロエースWは効果も弱いのでおすすめしません。

選ぶ際に間違わずにピロエースZを選ぶようにしましょう。

ピロエースZが市販の水虫薬最強な理由
ピロエースZが市販薬最強の水虫薬と言われる理由市販の水虫薬最強と言われるピロエースZについて紹介します。最強と言われる理由はあのブテナロックに劣らない抗真菌成分のラノコナゾール。4週間で約8割の人に効果が実感されています。...

 

メンソレータムエクシブディープ10クリームが人気の理由

メンソレータムエクシブディープ10クリームが人気の理由は1つ。

それは尿素を配合しており、かかと水虫に特化した水虫薬になるためです。

 

そもそも「尿素」とは厚い皮膚を溶かして新しい皮膚が生まれ変わるのを助けてくれる働きがあります。この作用に水虫菌が感染している古い皮膚を溶かして新しい皮膚にする事で水虫の治療にも効果的な成分になります。

 

またこの尿素は「かかと」などの皮膚が厚い部分で特に効果的になるため、かかとにできた水虫におすすめできる水虫薬としてメンソレータムエクシブディープ10クリームは人気が高いんです。さらに尿素は保湿効果もあるため、乾燥した部位にできた水虫の場合にも有効になります。

しかしかかと以外には正直尿素成分は不要になりますので、もしかかと水虫以外に使用するならば他のメンソレータムエクシブWがおすすめです。

メンソレータムエクシブWは他のタイプも発売されていますので、他のエクシブの選び方はこちらを参考にしてみてください。

メンソレータムエクシブWの違いとおすすめの選び方
メンソレータムエクシブの水虫への効き目と正しい選び方水虫薬は男性用女性用と言った区別はありません。女性が使うイメージの強いメンソレータムエクシブは男性も使用可能です。そんなエクシブは種類も多いですが迷ったらメンソレータムエクシブWクリームが値段も効き目も一番おすすめです。...

 

ラミシールATクリームが人気の理由

ラミシールATクリームが人気の理由は抗菌成分以外に余計な成分を一切配合していないという点に尽きます。

 

普通市販の水虫薬は抗菌成分以外にも「かゆみ止め成分」や「炎症を抑える成分」が配合されているものがほとんどになります。これは1本でかゆみも炎症も抑える効果を期待するためです。

かたやラミシールATクリームは主成分のテルビナフィン以外は何も配合していません。

 

するとラミシールATクリームはおすすめしないかと言えば決してそんな事はないんですね。と言うのも「水虫=かゆみ」と思われる人も多いかもしれませんが中には

「かゆみはそこまでひどくないけれど見た目が悪い」

「かゆみは大分治まってきたけれど薬は数カ月続ける必要があると言われた」

などと言った人もいます。

 

そんな時に余計な成分を一切配合していないラミシールATクリームはピッタリなんです。

もしかゆみがない時にかゆみに効く成分を配合している薬を使用するのはデメリットでしかありませんが、これならばその様な不安はありません。

 

また定価こそラミシールATクリームは10gで2100円になりますが、実際の販売価格は1000円以内で購入できる所も少なくありません。他の水虫薬と比べてもかなり値下げされています。

ラミシールにもラミシールプラスクリームやラミシールDX等が発売されていますが、こちらはラミシールATクリームとは違う配合成分になっていますので、間違えて選ばないようにしてください。

 

ダマリングランデXが人気の理由

ダマリングランデXが人気の理由ははっきり言って分かりません。

 

強いて言えばテルビナフィンを配合しながら、かゆみに効く成分や炎症を抑える成分を配合しているため「王道の水虫薬」と言うのが一番の理由でしょうか。

ただ同じテルビナフィン配合の薬であるメンソレータムエクシブディープ10クリームのように尿素を配合してかかと水虫に効果が高かったり、ラミシールATクリームの様に余計な成分を一切配合していなかったりと、何か特別な特徴があるわけでもありません。もちろん値段が特別安いというわけでもありません。

 

ですからダマリングランデXを選ぶよりも、同じテルビナフィンを配合してかゆみに効く成分なども配合されている薬で、値段のより安い薬を選ぶ方がおすすめと言えます。

テルビナフィン配合水虫薬はダマリングランデX以外にも色んなメーカーから発売されていますので、値段重視で選ぶことをおすすめします。

 

人気の市販の水虫薬が効かない時の対策

上で紹介した人気の水虫薬が効かない時もあると思います。また使っていて効果を実感できない場合もあると思います。では市販の人気の水虫薬が効かない時はどうすればいいのでしょうか?

 

まず1つは他の水虫薬に変えてみるという方法です。

ただ注意点としてメンソレータムエクシブWディープ10クリームが効かないからと言ってラミシールATクリームに切り替えたとしても、抗菌成分としては

テルビナフィン⇒テルビナフィン

となってしまいこれでは意味がありません。

ですから仮にテルビナフィン配合の水虫薬が効かない時は他の抗菌成分を配合しているブテナロックやピロエースZに切り替える必要性が出てきます。

「ラノコナゾール」「ブテナフィン」「テルビナフィン」この3つの中で違う抗菌成分の水虫薬を選ぶようにしてください。

 

また人気の水虫薬が効かないもう1つの理由として効果判定が早すぎるというのがあります。

水虫は薬を塗ってすぐに改善するものではありません。数カ月は薬を使い続ける必要があります。市販の水虫薬でも最低1本は使用する必要があるため「使って数日経つのに効かない」となるのは珍しいことではありませんので注意してください。

そして「症状が良くなったと思ってもすぐに使うのをやめないこと」これも非常に大切になります。

※薬の接客で悩んでいる人は絶対に読んでください

日頃このブログを読んでくださる方に非常に感謝しています。

この度、日頃の感謝も込めて「疾患別の攻略本(参考書)」を作成しました。

「参考書は広く浅く値段も高い」「自分が勉強したい分野の内容が薄い」と感じる人に向けて分野を絞って紹介しています。

現在【解熱鎮痛薬】【風邪薬】【花粉症】【胃薬】の4を公開していますが、間違いなく下手な参考書を何冊も買うよりもはるかに役立つ情報を詰め込んだものになっています。

もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。

誰も教えてくれない市販薬の参考書