水虫の薬

【水虫薬】病院と市販薬の違いを紹介

 

水虫ができてしまった時に「できれば病院には行かずに市販の薬で治したい」と思う人も少なくないと思います。

しかしそんな時に気になるのが

「市販の水虫薬と病院の水虫薬はどう違うのか?」

「市販の薬でも水虫薬が治るのか?」

「市販の水虫薬と病院の水虫薬はどちらが安く済むのか?」

と考える人も多いと思います。

 

そこで今回は病院でもらう水虫薬と市販の水虫薬の違いを紹介していきたいと思います。

もし自宅で水虫の治療を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

 

病院と市販の水虫薬の違い

病院の水虫薬は市販の薬とは違って、特別効きが良い成分を使っていると考える人も多いかと思いますが、実は水虫薬の塗り薬に関して言えば病院も市販も効果に対して大きな違いはありません。

 

もちろん市販では購入できない塗り薬も病院では使用されていますが、代わりになる市販の水虫薬も多く発売されています。という事は市販の水虫薬でも正しい使い方をすれば水虫を治す事が可能になります。

 

また市販薬ならではのメリットもあるんです。

そのメリットとは病院の水虫薬は抗菌成分以外の成分が配合されている事はほぼありません。つまりかゆみ止め等は別に使用しなくてはいけないんです。

しかし市販薬には抗菌成分だけでなく「かゆみ止め」「炎症止め」などの成分も一緒に配合されている事が多いです。ですから市販の水虫薬は1本で水虫の症状全てをカバーする事が可能となります。

 

では実際に病院でもよく使用される水虫薬と代わりになる市販の水虫薬を紹介していきたいと思います。

 

病院でよく使われる市販の水虫薬

マイコスポール(ビホナゾール)

アスタット(ラノコナゾール)

ラミシール(テルビナフィン)

ルリコン(ルリコナゾール)

ニゾラール(ケトコナゾール)

これらは病院などの医療機関でよく使用される水虫薬になります。

では実際にこれらと同じ市販薬が発売されているのか紹介していきます。

 

マイコスポール(ビホナゾール)と同じ市販薬

新ビホナエースクリーム

新ビホナエース液

ネクストLX

 

アスタット(ラノコナゾール)と同じ市販薬

ピロエースZクリーム

ピロエースZ液

 

<抗菌成分以外の成分>

かゆみ・・クロタミトン

炎症を抑える・・グリチルレチン酸

殺菌作用・・イソプロピルメチルフェノール

爽快感・・メントール

 

ピロエースZが市販の水虫薬最強な理由
ピロエースZが市販薬最強の水虫薬と言われる理由市販の水虫薬最強と言われるピロエースZについて紹介します。最強と言われる理由はあのブテナロックに劣らない抗真菌成分のラノコナゾール。4週間で約8割の人に効果が実感されています。...

 

ラミシール(テルビナフィン)と同じ市販薬

ラミシールAT

ラミシールプラス

メンソレータムエクシブW

ダマリングランデX

 

ラミシール(テルビナフィン)と同じ抗菌成分を配合している塗り薬は非常に多くが市販で発売されています。もし抗菌成分だけ配合されていればいいと言う場合はラミシールATは他の成分は一切配合されていませんので、その時はラミシールATを選ぶようにしましょう。

 

また今回紹介していませんがブテナロックなどに配合されている「ブテナフィン」も高い抗真菌作用がありますので十分選択肢になり得ます。

 

ルリコン(ルリコナゾール)と同じ市販薬

現在ルリコン(ルリコナゾール)と同じ成分を含む水虫薬は発売されていません。

 

ニゾラール(ケトコナゾール)と同じ市販薬

現在ニゾラール(ケトコナゾール)と同じ成分を含む水虫薬は発売されていません。

 

市販では購入できない病院の水虫薬

塗り薬

ルリコン(ルリコナゾール)とニゾラール(ケトコナゾール)は実際に病院でも使用される効果の高い塗り薬になるんですが、市販薬としては購入することはできません。

 

ただ効果としては上で紹介したアスタット(ラノコナゾール)等と大きく変わりませんので、絶対にルリコンやニゾラールを使わないといけない理由はありません。

 

飲み薬

水虫薬の治療に飲み薬を使用するケースもあります。

しかし飲み薬の水虫薬は市販では発売されていません。

 

ただ水虫薬の基本は塗り薬になります。飲み薬の水虫薬はもし爪の中に水虫ができた時や、塗り薬を使用しても全く効果が得られない場合にのみ使用されるものになりますので、基本的には飲み薬は不要です。

 

爪水虫(爪白癬)

爪水虫に関しては飲み薬を使ったり、特別な塗り薬(ルコナックやクレナフィン)を使用する必要があります。

そして現在爪水虫に効く水虫薬は市販では購入することはできません。

 

水虫薬は病院と市販どちらが安いのか

もし病院を受診して水虫薬をもらう場合と市販で購入する場合、どちらの方が安く済むのか気になる人も多いと思いますので、ここでは水虫薬の購入にかかる値段の目安を紹介していきたいと思います。

 

ここでは病院の水虫薬アスタットと同じ成分であるピロエースZを購入した場合の比較を行っていきます。

購入条件としては以下とします。

・初診(初めて受診する人は必ず初診料になります)
・薬を1本だけ購入
・血液検査などなし
・一般的な薬局で薬を貰う
・保険がきいて3割負担
・爪水虫ではない

※ただし目安なので完全に値段は一致しない場合もありますので注意してください

 

<病院で水虫薬をもらう時の値段>

病院でかかる費用・・約1050円

薬局でかかる費用・・約400円

合計約1450円

 

<市販の水虫薬を買う値段>

ピロエースZクリーム

2100円

 

結果病院は1450円で市販は2100円となりました。

これだけ見ると病院の方が安いとなりそうです。

 

しかし実際に病院で貰う場合には最初の1回だけ行けば良いという事はなく、完治するまで最低でも2~3回は受診し経過を見ながらになる事も多いです。するとその都度病院でかかる費用は発生してきます。

 

一方の市販薬の場合は今回ピロエースZは2100円としていますが、実際の販売価格はそれよりも安く販売されているケースがほとんどになっており、量も15g入りと病院の10gよりも多く入っています。

 

つまり水虫薬の値段に関して言えば病院も市販も大きな差はないと言えます。

ただ、市販の水虫薬でも中々改善が見られない場合や爪水虫になっている場合は病院受診を真っ先に考えるようにしてください。

 

市販の水虫薬の正しい使い方

水虫薬が効かない原因の1つに正しく水虫薬が塗れていない事が挙げられます。

そこでここでは正しい水虫薬の使い方を紹介します。

 

水虫薬を塗るタイミングは入浴後

水虫薬を塗るのにベストな時間はお風呂上りに清潔になった足に塗る事です。

 

お風呂後に足の水分をしっかり拭き取りほてりを冷ましましょう。そしてその後に水虫薬を塗る様にしてください。入浴後は皮膚がほぐれて柔らかくなっており、薬の浸透が良くなっていますのでこのタイミングで塗るのがベストと言えます。

 

水虫薬はケチらず使う

水虫薬は値段も高い薬なので出来るだけ少量だけ使いたいと考える人も多いですが、できるだけ広く使う様にしてください。

実は水虫菌は水虫になっている部分だけでなく、その周りにの目に見えない所に存在していますので、目に見える部分だけ使用してしまうと水虫菌全体を叩く事ができません。ですから水虫薬を塗る時はべたつかない程度にしっかり広く塗る様に心がけましょう。

 

良くなってもすぐに水虫薬の使用をやめない

もし見た目が良くなってきて、かゆみも治まってきた時でも水虫薬の使用は続けてください。

症状が治まってもまだ菌が消失したわけではありませんから、再び再発する可能性もあります。よって症状が良くなっても約1か月は使用するようにしてください。

 

薬が効かない時は切り替える

もし水虫薬を使ってみて効果が感じられない場合は病院を受診するか他の水虫薬に切り替えるようにしましょう。

この切り替えの時に大切なことは「同じ系統の薬を使わない」という事です。

 

例えば「テルビナフィン」という抗菌成分を配合している市販の水虫薬は多く発売されており、ラミシールATクリームやメンソレータムエクシブWなどが代表的な薬です。

しかしラミシールATが効かないからと言って同じテルビナフィン配合のメンソレータムエクシブに切り替えても、メインの抗菌成分は同じになりますので意味がありません。

効果がいまひとつの時は違う抗菌成分の水虫薬に切り替える

テルビナフィンorブテナフィンorラノコナゾール

※薬の接客で悩んでいる人は絶対に読んでください

日頃このブログを読んでくださる方に非常に感謝しています。

この度、日頃の感謝も込めて「疾患別の攻略本(参考書)」を作成しました。

「参考書は広く浅く値段も高い」「自分が勉強したい分野の内容が薄い」と感じる人に向けて分野を絞って紹介しています。

現在【解熱鎮痛薬】【風邪薬】【花粉症】【胃薬】の4を公開していますが、間違いなく下手な参考書を何冊も買うよりもはるかに役立つ情報を詰め込んだものになっています。

もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。

誰も教えてくれない市販薬の参考書