便秘がひどい時に有名な下剤としてコーラックがあります。
するとコーラックの購入を考えて色々調べてみるとさらに名前が似たビューラックという薬があることにたどり着いた人もいると思います。
そうなると「ビューラックはコーラックとどう違うのだろう」と思ってしまいますよね。
そしてさらに調べるとビューラックにもビューラックAという薬がある事にたどり着いて、もはや訳が分からない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回はコーラック・ビューラック・ビューラックAの違い、そして下剤としての効果を解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
ビューラックやコーラックの効き目の口コミ
ではまずはビューラックやコーラックの口コミを見て行きたいと思います。
・ビューラックがコーラックよりも値段が安いから買ってみたら効かなかった
・24時間経つけど全然効果が感じられない
・ビューラック飲んだらお腹痛くなって効果抜群だった
・ビューラックはコスパが一番良い
※実際にTwitter上に挙がっている口コミです
どうやらビューラックの効果が感じられない人や、逆に値段も安く効果も満足している人もいる様子です。
では客観的にビューラックの効果やコーラックとの違いを紹介していきます。
コーラックとビューラックの効果や値段の比較
コーラックとビューラックは同じ成分
コーラック、ビューラック、ビューラックAは同じ主成分でできています。
「同じ主成分」とはどういう事かと言いますと、メインの便秘に効く成分である「ビサコジル」がどれも配合されている薬なんですね。違う点と言えば添加物が違うくらいです。
つまり実質的な効果は同じと考えてもらって問題ありません。
コーラック、ビューラック、ビューラックAは全て同じ効果
またこの3つに加えて「ビュースルー」という薬も同じビサコジルの量を配合していて添加物が異なるだけなので、同じ効果を発揮します。
そしてこれらの薬はナショナルブランド(NB)とプライベートブランド(PB)に分類されます。
ナショナルブランド(NB):コーラック
プライベートブランド(PB):ビューラック、ビューラックA、ビュースルー
ナショナルブランドはCMでもよく目にするようなメジャーな薬になります。
対してプライベートブランド(PB)というのはナショナルブランドを真似して自社のブランドで薬を作り販売することです。
自社ブランド(プライベートブランド)の利点としては自社で作っている薬になりますので広告費などを抑える事もでき、ナショナルブランド(NB)の製品と比べて安く販売する事ができます。
そして「真似して作った」と聞くと劣化品の様なイメージを受けるかもしれませんが、メインとなる成分は同じなので効果はほとんど一緒です。
いわゆるジェネリック医薬品の様なものですね。
ビューラック・コーラックは効果がすぐに現れる薬ではありません。
効くまでにおおよそ6時間以上かかりますので寝る前に使用するのがおすすめです。
1回に飲める量が異なる
コーラックは成分のビサコジルを10㎎服用する用法用量になっています。
一方のビューラックは1回に10~15㎎の服用となっています。
つまりビューラックの方が多く服用できるという事です。ですからより多くの量を服用したい場合、これまでビサコジル10㎎を飲んで効きがもう少し欲しい人はビューラックの方がいいかもしれません。
ちなみにどちらも1錠あたり5㎎の錠剤になります。
ビューラックとコーラックの値段の違い
<ビューラックの値段>
950円(50錠)1800円(100錠)
4250円(250錠)6400円(400錠)
<コーラックの値段>
980円(60錠) 1680円(120錠)
2380円(180錠) 3280円(270錠)
ビューラックは値段が安いと言ったイメージがあるかもしれませんが、意外にも定価を比べた場合は実は大きな違いはありません。むしろコーラックの方が安いです。
ただし実際の販売価格はビューラックはかなり値引きされて発売されている事が多く、基本的にビューラックはコーラックよりも値段は安いです。
ビューラックとビューラックAは同じ
ビューラックにはビューラックAという薬もあります。
しかし上でも言いましたがこの2つは同じ成分です。
一般的に考えて「〇〇」という薬があり、それとは別に「○○A」と言う名前が付いたら「〇〇A」の商品の方がグレードアップしたものだと思いますよね。
しかしこのビューラックとビューラックAは違いはありません。同じです。
そしてややこしいのがパッケージなんですが、表記上すべて「ビューラック」となっています。
つまりビューラックAという商品でも書かれてあるのは「ビューラック」になります。
(なんだか話がややこしい事になってきましたね・・・)
具体的な例を挙げればネットでビューラックAを購入しようとして「ビューラックA」と入力しても出てくるのは「ビューラック」と箱に書かれてある商品ばかりという事になりますのでご注意ください。
※どちらも同じ成分です
ビューラックの便秘への効果は強い
ビューラック・コーラックの成分である「ビサコジル」ですが、こちらは腸を刺激して排便を促す成分となっています。いわゆる刺激性下剤と言われるタイプです。
便秘への効果ははっきり言って強めです。
「センノサイド」という成分を配合してある下剤があり、こちらも刺激性下剤で効果が強めの下剤になりますがビューラックもこれに劣りません。
しかし医療用では座薬でしか発売されていませんので(テレミンソフト坐薬)、病院でビサコジルの飲み薬を処方される事はありません。
コーラックは効くけどビューラックは効かない理由
コーラックとビューラックは同じ成分です。
共に「ビサコジル」を配合している下剤になります。
しかしビューラックは同じ成分にも関わらず、コーラックより効きが弱いと言う感想もあります。
ではどうしてビューラックよりもコーラックの方が効くと思うのでしょうか。
その大きな理由は2つあります。
1つはビューラックはやはり値段が安く販売されている分効果もいまひとつと考えてしまう、いわゆる「思込み」が強く影響してしまうため効果がコーラックより弱いと感じてしまいます。
そしてもう1つはビューラックを飲んだ時とコーラックを飲んだ時の体調によって、たまたま効きが悪かった可能性があります。
例えば「便秘の時にコーラックを飲んだ、効いた」そしてまた便秘の時に「ビューラックを飲んだけどコーラックの様に効かなかった」という感想があったとします。
しかし前者と後者の便秘の度合いは必ずしも同じではありませんし、便秘の強さや体調によって明確な比較は難しいと言えます。
ですから公平にコーラックとビューラックの効果の比較をするのは難しいんです。
コーラックが効いてビューラックが効かないと思う人も確かにいると思いますが、効果が全く異なることは同じ成分を使用している以上基本的にありませんので、安心してビューラックを選ぶようにしてください。
ちなみにコーラックは1回に2錠までしか飲むことができません。
かたやビューラックは1回に3錠まで飲むことが可能です。
つまり1回当たりの効果の強さは最高量だとビューラックの方が強いため、もし便秘がひどい場合にもビューラックの方がおすすめです。
もしそれでも便秘が改善しない場合は他の便秘薬を使用してみてください。
また最近では単なる便秘だと思っていても、実は別な病気が隠されていたりする事もあるため、過度に下剤に頼り過ぎずにあまりにも便秘がひどい時は一度病院を受診してみてください。
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