解熱鎮痛剤

これで安心!どのセデスを買うか迷わないで済む方法

 

「痛くなったらすぐセデス~」というCMでもお馴染みの痛み止めセデス。

しかしセデスは名前が似ているものが複数あり、どの薬を選べば良いのか迷ってしまいますよね。

 

そこで今回はそんなセデスを効果や値段別にどのセデスがオススメできるのかまとめみました。

ぜひ参考にしてみてください。

 

セデスシリーズ比較

痛み止めの効果

セデスの明確な鎮痛効果は比較できません。

 

と言うのもセデスはタイプの異なる鎮痛成分を配合しているため

①セデスV・新セデス錠・セデスファースト

②セデスハイ・セデスハイG

③セデスキュア

この3つの括りによって効き目が異なり、これらの明確な比較ができないんです。

ちなみに上の①~③のそれぞれの括りの中のセデスは実は鎮痛効果としては同じです。つまりセデスVと新セデス錠とセデスファーストは同じ鎮痛効果を発揮します。

そしてこの3つのグループはそれぞれざっくり

①アセトアミノフェン+エテンザミド
②イソプロピルアンチピリン+アセトアミノフェン
③イブプロフェン

の鎮痛成分を配合している薬と言えます。

胃に優しい成分が入っているセデス

セデスファースト

 

セデスファーストには酸化マグネシウムという成分が配合されています。これにより胃酸から胃を守る事で胃にも優しい痛み止めとなっています。

ただし実際は酸化マグネシウムが配合しているだけでは胃への負担を和らげる事は難しいため正直「胃に優しいからセデスファーストを」と言う選び方はやめた方が良いでしょう。

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眠くなる成分が入っているセデス

セデスファースト以外全部のセデス

 

セデスはほぼ眠くなる成分が配合されています。

ですから車の運転をしたり、試験の前に服用したりするのは避けるようにしましょう。

 

セデスの選び方

まずセデスは基本眠くなる成分を配合していますので、もし眠くなっては困る人はセデスファーストを選択するようにしてください。

 

次に日頃イブプロフェンを使用している人はセデスキュアがイブプロフェンを150㎎配合しており、実はイブA錠と同じ成分になりますのでイブプロフェンで効果を実感できる人にはオススメです。

眠気が出ては困る・・セデスファースト
イブプロフェンが良い・・セデスキュア

 

では後のセデスは

①セデスV・新セデス錠・セデスファースト

②セデスハイ・セデスハイG

この2つの選択となりますが①はアセトアミノフェン+エテンザミドの鎮痛成分を配合しており、②はイソプロピルアンチピリン+アセトアミノフェンを配合しています。

 

①のグループ内はほぼ同じ効果を発揮するので鎮痛効果は同じです。ですから値段で選んでも構いません。眠気が出て困る時はセデスファーストを選んでください。

②はピリンアレルギーがある人は使用できません。そしてセデスハイもセデスハイGはどちらも同成分になりますので錠剤or顆粒好きな方を選択してください。もちろん値段が安い方を選択してもOKです。

 

では①と②の鎮痛効果になりますが、①は比較的鎮痛効果が弱い成分になりますので、効き目としてはワンランク下がるかと思います。

そして②に関してですが、こちらはある論文によると急性歯槽膿漏症の人を対象としたセデスハイに似た作りの薬とイブプロフェン200㎎の鎮痛効果の効き目や早さを比較した試験の結果、セデスハイに似た作りの薬の方が効き目と早さにおいて優れていたという報告があります。

PMID: 11999141

 

ですからセデスハイはセデスキュア等のイブプロフェンを配合しているものやセデスVやセデスファーストよりも効果が期待できる可能性もあります。

ただ研究の厳密さで言えば決して高いものではなく、あくまでも歯科領域のため生理痛や頭痛に対してどれほど高い効果を発揮するか不透明な部分も大きいです。しかし1つ確実に言える事はセデスハイは即効性は確かに高いという事です。ですから即効性を求める場合にはセデスハイが推奨できます。

SG配合顆粒IF

ただしセデスハイはピリンアレルギーがある人は使えないため安易に使用しないように注意しましょう。また継続的に服用する事で頭痛を悪化させてしまう薬物乱用性頭痛などのリスクもあるため長期の使用はオススメしません。

 

セデスの効果・値段

新セデス錠

セデスシリーズ

成分(2錠中)

エテンザミド400㎎(メインとなる解熱鎮痛剤)
アセトアミノフェン160㎎(解熱鎮痛剤)
アリルイソプロピルアセチル尿素60㎎(鎮静剤)
無水カフェイン80㎎(鎮痛補助剤)

効能・効果

○頭痛・歯痛・月経痛(生理痛)・肩こり痛・神経痛・腰痛・外傷痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・筋肉痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛の鎮痛
○悪寒・発熱時の解熱

※以下、効能効果は全て同じなので割愛させていただきます。

用法・用量

1回2錠、1日3まで。服用間隔は4時間以上おいて下さい。

 

セデスV

セデスシリーズ

成分(2錠中)

エテンザミド400㎎(メインとなる解熱鎮痛剤)
アセトアミノフェン160㎎(解熱鎮痛剤)
アリルイソプロピルアセチル尿素60㎎(鎮静剤)
無水カフェイン80㎎(鎮痛補助剤)
ジセチアミン[ビタミンB1誘導体]8㎎(鎮痛補助効果)

用法・用量

1回2錠、1日3まで。服用間隔は4時間以上おいて下さい。

セデスVは新セデスにビタミンB1を配合した薬となっています。

本来ビタミンB1は神経や筋肉痛、関節の痛みなどの治療に用いられる薬で、通常の生活を送っていれば不足することはありません。また数回飲む事で鎮痛効果に影響があるかと言えば微妙なのであまり必要な成分とは言えないでしょう。

 

セデス・ハイ、セデス・ハイG

セデスシリーズ

成分(2錠中)

イソプロピルアンチピリン150㎎(メインとなる解熱鎮痛剤)
アセトアミノフェン250㎎(解熱鎮痛剤)
アリルイソプロピルアセチル尿素60㎎(鎮静剤)
無水カフェイン50㎎(鎮痛補助剤)

用法・用量

1回2錠、1日3まで。服用間隔は4時間以上おいて下さい。

セデス・ハイとセデス・ハイGは成分は全く同じなので粉タイプが良い人はセデスハイG、錠剤が良い人はセデスハイを選びましょう。

 

セデスキュア

セデスシリーズ

成分(2錠中)

イブプロフェン150㎎(メインとなる解熱鎮痛剤)
アリルイソプロピルアセチル尿素60㎎(鎮静剤)
無水カフェイン80㎎(鎮痛補助剤)

用法・用量

1回2錠、1日3まで。服用間隔は4時間以上おいて下さい。

セデスキュアはイブA錠と全く同じ成分です。

 

セデス・ファースト

セデスシリーズ

成分(2錠中)

エテンザミド400㎎(メインとなる解熱鎮痛剤)
アセトアミノフェン160㎎(解熱鎮痛剤)
無水カフェイン80㎎(鎮痛補助剤)
酸化マグネシウム100㎎(胃酸を中和し胃を保護する)

用法・用量

1回2錠、1日3まで。服用間隔は4時間以上おいて下さい。

胃に優しい成分が配合されました。セデスVから眠くなる成分を抜いたイメージ。車の運転をする人はマストで選びましょう。

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