子供のタバコの誤飲に関しての対処法はネット上でも多く掲載されていますが、大人に対する対処法はあまり目にしません。
そこで今回は大人のタバコの誤飲の対処法を紹介したいと思います。子供同様にもちろん大人も適切な対応をしなければ重大な事になりますので、予備知識として頭の片隅にでも置いておいてください。
目次
タバコの誤飲時の対処法
病院に行くべきケース
タバコをそのまま誤飲した場合は、まずは吐ける様ならば吐いてもらいましょう。
ただし水やジュースなど水分に浸っていたタバコを誤飲した場合は即座に病院に行ってください。
また仮に水分に溶けていない状態のタバコであっても身体に何らかの症状が出ている場合には無理をせずになるべく早く病院に行くようにしてください。
症状が現れている場合は自分で車で運転すると危険ですのでタクシーか救急車を使いましょう。
タバコは水に溶けている時が危険
タバコはそのままだと吸収がそこまで良くありませんがニコチンは水に溶けやすい成分になりますので、もし水やコーヒーやジュースなどの水分に溶けてしまうとかなり吸収が早くなってしまいます。
ですから水分に溶けているタバコは症状が出る時間も早く吸収も良いために、もし誤飲した場合はなるべく早く病院に受診する必要があるんですね。
ちなみにタバコは大人は2~3本、子供は0.5~1本のタバコのニコチンが致死量になります。
またタバコを誤飲してしまって、胃を悪くするといけないからと言って胃薬を飲んだり牛乳を飲んだりしてしまうと、タバコがより一層吸収されやすくなってしまうため絶対に避けるようにしてください。
タバコの誤飲による症状の現れる時間
タバコの誤飲による症状が現れる時間は30分~4時間。
水分に溶けたタバコを誤飲による症状が現れる時間は15分以内となります。
一方で水分に溶けていない状態のタバコを誤飲してしまったとしても4時間以上たっても体の異常が起きない場合はほぼ安心できます。誤飲の量が少量だったり、食べたタバコの大部分を吐けた時は様子を見ていてください。基本的にタバコはニコチンの強い刺激性により飲んでもすぐに吐き出す事が多いです。
もちろん不安な場合は病院で診てもらっても構いません。
ちなみに体内に入ったニコチンは24時間を経過すると全て対外に出てしまうので、1日経っても異常がなければ問題ありません。
タバコの誤飲の症状
・顔色が青白くなる
・吐く
・ぐったりする
・腹痛や下痢
・脈が速くなる
これらの症状が出た場合は病院に行くようにしましょう。もっとひどい場合は「意識消失」「けいれん」「呼吸困難」などが起きますので、この場合は救急車を使ってでも一刻も早く病院に行ってください。
加熱式タバコでも安全ではない
「タバコはもしもの事があるならアイコスや電子タバコならばどうだろう」と加熱式タバコならば安全なのでは?と思う人もいるかもしれませんが、結局ニコチンを体内に入れるリスクがある事には変わりませんので、いずれにしても十分に注意する必要があります。
実際に国民生活センターによると
加熱式たばこの使用前の 1 本分のたばこ葉中には、中毒症状が現れるおそれのある量のニコチンが含まれています 国民生活センター
となっており加熱式タバコの1本の葉でも中毒になるリスクがあります。
もちろん大人が加熱式タバコのスティック等を誤飲する可能性はかなり低いと思いますが、もし家族がいて小さいお子さんがいる場合には加熱式タバコだからと言って安心してはいけません。
ですからタバコの誤飲を防ぐには絶対に子供の手の届かない所に保管するか、もしくは禁煙をするか。市販薬でも禁煙補助剤は購入できますので子供がいる家庭の場合、一度禁煙にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
タバコの誤飲は大人(高齢者)にも注意
もしこれらの事を見ても不安な人も多いかと思います。そんな時は遠慮せず病院に行きましょう。またけいれんや呼吸困難がある時は救急車を利用してでも早く病院に行ってください。
タバコの誤飲は子供がしてしまうものと思いがちですが最近では高齢化が進み、また認知症の方も増加傾向にあるため、誤ってタバコを飲んでしまう大人の方も増えてきているそうです。
また2017年以降、加熱式タバコの誤飲の件数が普通の葉巻タバコの件数を超えているそうなので、タバコの誤飲に加えて加熱式タバコの誤飲に対しても十分注意するようにしましょう。
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