今回は口内炎として有名な「トラフル」の中で軟膏ではなく飲み薬である「トラフル錠」を紹介ます。
ただトラフル錠は口内炎としては正直優秀ではありませんが、実はのどの痛みにはかなり効果を発揮するんです。
ですからトラフル錠を口内炎でなく他の使い方として紹介したいと思います。
目次
トラフル錠について
【成分】
トラネキサム酸
:はれ、痛みに効果を発揮します
カンゾウ乾燥エキス
:炎症やアレルギーをおさえる作用です
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)
リボフラビン(ビタミンB2)
L-アスコルビン酸ナトリウム
(ビタミンCナトリウム)
:皮膚や粘膜の機能を正常にはたらかせる
【用法用量】
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
成人(15歳以上) | 2錠 | 3回(朝昼晩に服用してください) |
7歳以上15歳未満 | 1錠 | |
7歳未満 | 服用しないでください。 |
【効能効果】
口内炎、咽頭炎・扁桃炎(のどのはれ、のどの痛み)
【価格】
2000円(36錠)
1500円(24錠)
トラフル錠の口内炎への効果は弱い
トラフル錠には炎症を抑える成分が2種類配合され、ビタミンも配合されています。
ですから口内炎に対しても効果がないわけではありません。
ただ口内炎の炎症と言うのは口の中の一部になりますので、その場合は飲み薬よりも塗り薬を選択した方が効果が高いです。
またトラフル錠は値段も安くないのであまりお勧めしません。
口内炎へのおすすめの塗り薬はこちらを参考にしてみてください。
ちなみに「塗るトラフル」と「塗るトラフル」を一緒に使った方がいいのかという質問ですが、この場合は一緒に使用する必要はありません。塗るトラフルだけにしましょう。
両方を使用する事で劇的な効果の改善を見られる事はまずありません。
トラフル錠はのどが痛い風邪におすすめ
トラフル錠は「トランサミン」と「グリチルレチン酸」が配合されていますが、これはのどの痛みにかなり抜群に効く設計になっています。
ですから口内炎というよりも、風邪などでのどが痛くなる人におすすめな薬となっています。
ちまたで発売されている風邪薬にはほとんどに「のどの効く」と書いてありますが、実際にのどに効く風邪薬というのは実は少ないんです。
ですから下手に風邪薬にのどの痛みの解消を期待するよりもトラフル錠を使いましょう。
また一緒に配合されているビタミンも風邪の時に消耗されて不足されやすいものが多いので、その面でも適したものになっています。
風邪の時におすすめなトラフル錠の使い方
イブ錠+トラフル錠
こちらは解熱鎮痛剤で有名な「イブ錠」との併用になります。
風邪の主症状が「熱」「頭痛」「のどの痛み」「関節痛」である場合はこの組み合わせでバッチリ対応できます。
その中で特に「のどの痛み」に関しては風邪薬の中でもほぼトップクラスです。
ですから風邪でのどの痛みが酷い人はむしろこの組み合わせを優先して使用した方がいいでしょう。
ロキソニンS+トラフル錠
普段生理痛や頭痛などでロキソニンSを使用している人で、風邪をひいてのどの痛みがある様な人はこの組み合わせもおすすめです。
もちろんロキソニンS以外の生理痛や頭痛薬でもOkです。
トラフル錠と同じ薬はハレナースとぺラックT錠
ハレナースもぺラックTもかなり有名な喉の痛みに効く薬になりますが、実はこの2つはトラフル錠と全く同じ成分を配合しています。
ですからもしドラッグストアで探す場合は「トラフル錠」「ハレナース」「ぺラックT」のいずれかで値段が最も安いものを選ぶことをおすすめします。
※定価で言えばトラフル錠が一番割安となっています。しかし実際の店頭価格やネットでの価格は異なる場合がありますので、しっかり確認してから使用してみてください。
トラフル錠と飲み合わせに注意が必要な薬
トラフル錠は風邪の時に使う場合もあるかと思いますが、他の風邪薬と一緒に飲む時は注意が必要です。
もしトラネキサム酸やグリチルリチン酸といった成分が風邪薬に入っている場合は一緒に飲むことができません。これらの成分は喉の痛みに効く成分になりますがトラフル錠にも配合されているためです。
もしそれ以外の風邪薬であるならば一緒に服用しても問題ありませんので、もし喉の痛み以外の風邪症状がある場合は併用しましょう。
<代表的なトラネキサム酸配合風邪薬>
ルルアタックEX
新ルルAゴールドDX
ベンザブロックS
ベンザエースA
トラフル錠はニキビに効く?
トラフル錠はその成分からニキビに効くという人もいます。
トレフル錠は炎症を抑えるグリチルリチンとトラネキサム酸が配合され、さらに皮膚にも効くビタミンも配合されているためです。
しかしトレフル錠自体にニキビへの使用は認められておらず、おまけに値段も割高になるためおすすめしません。
ですからニキビにトラフル錠は使用しないようにしましょう。
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