バファリンは色んな種類が発売されていて、どれが一番効きが良いのか良く分かりませんよね。
「なんとなく値段が高いバファリンが効きそう」と考える人も多いのではないでしょうか。
ただし値段の高いバファリンプレミアムが一番効果が高いわけではなく、実は成分のわずかな違いによって値段が大きく異なっているものも多いんです。
そこで今回はそんなバファリンの効果・値段の違いとおすすめなバファリンを紹介していきたいと思います。
もしバファリンの購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
今回紹介するバファリンはこちらです。子供用のバファリンは割愛しています。
バファリンEX
バファリンプレミアム
バファリンルナi
バファリンA
目次
バファリンシリーズの比較
鎮痛効果の比較
バファリンEX、バファリンプレミアム=バファリンルナi > バファリンA
厳密に言えば個人差があるため、一概に「どれが一番効く」とは言えませんが、配合されている成分とその成分量から一般的な鎮痛効果は上の通りになります。
バファリンEXはロキソニンと同じ鎮痛成分である「ロキソプロフェン」を配合しているため痛みへの効果は高めです。
実際に整形分野における腰痛や肩関節周囲炎においてイブプロフェンよりも高い有用性が示されている報告もあります。ロキソニンIF
「バファリンプレミアムは何だか効果も高そう」と思われる人も多いかと思いますが、実はバファリンプレミアムとバファリンルナiは同程度の鎮痛効果になります。
実質バファリンプレミアムはバファリンルナiに気分を落ち着ける鎮静成分を配合しているだけなんです。ですから値段を考えたらバファリンルナiが圧倒的におすすめとなります。
<バファリンルナiとバファリンプレミアムの鎮痛成分>
イブプロフェン:130mg
アセトアミノフェン:130mg
無水カフェイン:80mg
1錠あたりの価格
バファリンルナi(32.5円)
バファリンA(40円)
バファリンプレミアム(49円)
バファリンEX(59.8円)
※最小包装での値段で算出しています
バファリンEXが成分が「ロキソプロフェン」であるため値段が一番高くなっています。
かたやバファリンルナiは効果が高い割には実は普通のバファリンよりも安くなっています。
ただし特売品などにより店頭価格では違いが生じることがあるので注意してください。
胃に優しい成分が入っているバファリン
すべての大人用バファリンに含まれています。
胃に優しい成分とは「合成ヒドロタルサイト」や「水酸化アルミニウム」などの成分で、胃酸を中和して胃を守ってくれる成分になります。
眠くなる成分が入っているバファリン
バファリンプレミアム
バファリンプレミアムには「アリルイソプロピルアセチル尿素」と言った鎮静剤が配合されています。イライラや興奮を落ち着ける効果がありますので、頭痛や生理痛で悩んでいる人におすすめなのがバファリンプレミアムになります。
しかしその反面眠くなってしまうのが欠点です。
一番おすすめできるのはバファリンルナi
1番おすすめできるバファリンは「バファリンルナi」です。
特に初めて痛み止めを使用する人には推奨できます。
理由はバファリンシリーズの中では一番安いのに十分な鎮痛効果があるという点です。
主な鎮痛成分であるイブプロフェンは130㎎しか配合されていませんが、他の鎮痛成分のアセトアミノフェンも配合されているため鎮痛効果としては十分効果が期待できます。実質的な効果は値段の高いバファリンプレミアムと大差はありません。しかも眠くなる成分を含んでいません。
もし逆に眠くなる成分が必要と考えるのならばバファリンプレミアムを選んでください。バファリンAは鎮痛効果と価格を考えたら論外ですし、バファリンEXはもはやロキソニンSプラスと同じです。
もしロキソニンSプラスを飲んで、胃の副作用が気になる人はロキソニンSプラスとは違う胃に優しい成分が入っているバファリンEXを選んでみてもいいかもしれませんが、正直大きな効果の違いはないと言えます。
値段はバファリンEXの方が若干安いですがロキソニンS程メジャーではないためロキソニンSの方が実際の販売価格は安い可能性があります。
ちなみに今回は大人用(15歳以上)のバファリンを紹介しましたが小児も使えるバファリンルナJはアセトアミノフェンと言う鎮痛成分単剤の薬もあります。こちらは単純な鎮痛効果は高くはありませんが、例えば風邪等の解熱剤としては比較的安全に使用できておまけに子供も兼用できますので、冬場等に1つあると非常に助かるバファリンになるためオススメです。
バファリンシリーズの紹介
バファリンA
<成分(1錠中)>
アセチルサリチル酸330㎎(メインとなる鎮痛剤)
合成ヒドロタルサイト100㎎(胃酸を中和し胃を保護する作用)
<効能・効果>
○ 頭痛・月経痛(生理痛)・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・咽喉痛・歯痛・抜歯後の疼痛・打撲痛・ねんざ痛・骨折痛・外傷痛・耳痛の鎮痛
○ 悪寒・発熱時の解熱
※以下、効能効果は全て同じなので割愛させていただきます。
<用法・用量>
1回2錠、1日2回を限度とし、なるべく空腹時を避けて服用し、服用間隔は6時間以上おいてください。
※月に10日以上服用する場合は、医師の診療をお勧めします。
<メーカー希望小売り価格>
10錠400円 / 20錠650円 / 40錠1,160円 / 60錠1,620円 / 80錠2,070円
バファリンプレミアム
<成分(2錠中)>
イブプロフェン130㎎(メインとなる鎮痛剤)
アセトアミノフェン130㎎(鎮痛剤)
無水カフェイン80㎎(鎮痛効果補助)
アリルイソプロピルアセチル尿素60㎎(鎮静剤)
乾燥水酸化アルミニウムゲル70㎎(胃酸を中和し胃を保護する作用)
<用法・用量>
1回2錠、1日3回を限度とし、なるべく空腹時をさけて服用し、服用間隔は4時間以上おいてください。水又はぬるま湯にて服用してください。
<メーカー希望小売り価格>
20錠980円 / 40錠1,580円
バファリンルナi
<成分(2錠中)>
イブプロフェン130㎎(メインとなる鎮痛剤)
アセトアミノフェン130㎎(鎮痛剤)
無水カフェイン80㎎(鎮痛効果補助)
乾燥水酸化アルミニウムゲル70㎎(胃酸を中和し胃を保護する作用)
<用法・用量>
1回2錠、1日3回を限度とし、なるべく空腹時をさけて服用し、服用間隔は4時間以上おいてください。水又はぬるま湯にて服用してください。
<メーカー希望小売り価格>
20錠650円 / 40錠1,080円 / 60錠1,380円
バファリンEX
※名前はバファリンですが主成分がロキソニンと同じなので注意してください。
<成分(1錠中)>
ロキソプロフェン60㎎(メインとなる鎮痛剤)
乾燥水酸化アルミニウムゲル120㎎(胃酸を中和し胃を保護する作用)
<用法・用量>
1回1錠、1日2回まで。
ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。なるべく空腹時をさけて服用し、服用間隔は4時間以上おいてください。水又はぬるま湯にて服用してください。
<メーカー希望小売り価格>
10錠598円
バファリンの半分は優しさではない
「バファリンの半分はやさしさでできている」という意味は、バファリンの多くは胃に優しい成分が配合されているという事です。実際に大人が使うバファリンにはすべて胃に優しい成分が入っています。
しかしバファリンの胃に優しい成分は決して効果が高いものではありません。
むしろ胃にやさしいとされている成分は胃酸を中和する働きがあり、それが鎮痛成分の動態に影響を与えてしまう可能性もあり本当に胃にやさしいとは言えないのが現実です。
もし痛み止めを飲んで胃の調子が不安な人は併せて胃薬を飲むことをおすすめします。もしすでに痛み止めを飲んでいて胃の不調が顕著な場合は鎮痛薬の服用をやめるか受診を検討するようにしてください。
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