下痢止めの薬

【お腹のハリ】ガスピタンVSビオフェルミンぽっこり整腸チュアブル

 

お腹にガスが溜まってぽっこりお腹の状態が続いてしまい、苦しい思いをしている時に市販の薬で改善するならばぜひ試してみたいですよね。

そんな時にお腹のガスだまりと言えば真っ先に「ガスピタン」を思い浮かべる人も多いかと思いますが、実はあの整腸剤でお馴染みのビオフェルミンからも「ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブル」と言った薬が発売されているんです。

 

そこで今回はそんなビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルのお腹のハリへの効果ガスピタンと何が違うのかなどについて紹介していきたいと思います。

ガスだまり、お腹のハリで苦しんでいる人はぜひ参考にしてみてください。

 

ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルの成分

お腹のハリにビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルが効果的な理由はある成分を配合しているためになります。

それは「ジメチルポリシロキサン」という成分です。

ジメチルポリシロキサンとは?
ジメチルポリシロキサンは腸内のガスの表面張力を下げ、ガスを破裂させる効果があります。するとお腹に溜まったガスによって圧迫されてしまった結果起きるお腹のハリを改善してくれる働きがあるとされています。

ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルはこのジメチルポリシロキサンを配合しているためお腹のハリを改善する働きがあります。

 

そしてジメチルポリシロキサンだけでなく2種類の整腸剤を配合し、そもそもガスが発生しないようにする効果も期待できます。

また「ケツメイシ」という生薬も配合され、こちらは便秘を解消する効果があるため、ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルは便秘にも効果があります。

 

これらの成分によってお腹のハリやガスだまり、そして便秘への効果を改善する働きがあるんです。

 

<ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルの成分>

ビフィズス菌 30㎎
ラクトミン 30㎎
ケツメイシ 200㎎
ジメチルポリシロキサン 180㎎

 

<ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルの効能効>

・腹部膨満感・整腸(便通を整える)・便秘 ・軟便

 

ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルの効き目はどのくらい?

では実際にビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルはどのくらいの効果があるのか気になりますよね。

ただし実際にこの効果を検証したデータなどは残念ながら存在しません。

 

しかし代わりにメインとなる成分の「ジメチルポリシロキサン」の臨床試験データがありますので紹介します。

膨満感,鼓腸等の胃腸症状に対し370例233例が有効と判定された(63.0%)

ガスコンIFより

 

また医療用としてジメチルポリシロキサンは大腸検査前に使用される薬になりますが、ジメチルポリシロキサンによる効果を検証した試験によると腹部膨満感を現象させる効果が示されています。PMID: 31451919

 

ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルはジメチルポリシロキサンだけでなく整腸剤を配合していたり、ケツメイシを配合しているため厳密に同じとは言えませんので、おおよその目安として見てもらえればいいと思います。ただこちらはガスピタンにも言える事になります。

ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルとガスピタンの比較

お腹のハリに効く市販薬と言えばガスピタンが有名ですが、実際にビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルとどちらの方が優れているのか比較・検証していきたいと思います。

効果の比較

効果はほぼ同じ

 

実はメインとなる成分の「ジメチルポリシロキサン」はガスピタンもビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルにも同じ量が配合されているため、効果としては大きな違いはありません。

整腸剤の種類が両者で違いますが、どちらが優れているとは一概に言えないため、こちらを考慮しても効果に大きな違いはないと考えて問題ないでしょう。

ガスピタン
ラクトミン(フェカリス菌)・・・24mg
ラクトミン(アシドフィルス菌)・・・54mg

ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブル
ビフィズス菌・・・30㎎
ラクトミン・・・30㎎

飲みやすさ

どちらも同じくらい飲みやすい

 

飲みやすさに関してはどちらも飲みやすい薬となっています。

両者ヨーグルト味のチュアブル錠となっています。

チュアブル錠とは?
水なしで飲むことが可能で、ボリボリ噛んで飲み込むタイプの薬です。
口の中で溶かして飲んでもいいです。

 

値段

定価で考えるならばビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルの方がお得です

ガスピタンの値段
1000円(18錠)
1700円(36錠)

ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルの値段
1100円(30錠)
1900円(60錠)

 

飲み方は同じで1回1錠1日3回の服用です。かなりビオフェルミンの方が安いですよね。

ただしこれはあくまでも定価の話し。

ガスピタンは昔から発売されている薬であるため大きく値下げされている可能性もありますので、実際の販売価格を確認してから購入する事をおすすめします。

 

結論、値段が安い方を試すべき

ガスピタンとビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルを比較した結果、もし初めて購入するのであればビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルの方がおすすめです。

 

その理由としてやはり値段が安いということ。

定価を考えれば圧倒的にガスピタンよりビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルの方が安いですし、おそらく実際の販売価格を比べてみてもビオフェルミンの方が安く販売されている可能性が高いです。

 

そしてメインとしての効果はガスピタンと変わりませんので、もしお腹のハリへの効果を考えて市販薬を試してみたい場合ならば値段の安いビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルを選びましょう。

 

ただしビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルはガスピタンと比べて知名度が低いため、ドラッグストアに販売されていない可能性も高いです。

その場合はネットで購入したり、もしくはガスピタンの18錠入りを試すなどしてみるのもアリでしょう。

 

ビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルはオナラを減らさない

お腹のハリを改善する薬と聞くと、なんだかオナラの回数まで減らしてくれるようなイメージがあります。

 

ではビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルやガスピタンはオナラの回数を減らすのかと言えばむしろ増やす可能性があるため注意が必要です

 

というのもこれらの薬は「ジメチルポリシロキサン」によってお腹の中のガスをつぶす働きがあります。するとお腹のガスがつぶされて、それが身体の外に排出されるため結果としてオナラの回数が増えてしまうんです。

 

もちろんガスピタンやビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルには「整腸剤」が配合されているため、腸内環境が整うとそれによりガスの発生自体が抑えられて結果としてオナラの回数が減る可能性があります。

しかしそれならば普通の整腸剤を使用した方がコストパフォーマンス的にもおすすめとなります。

この件に関しては動画でも詳しく解説しています。

 

ですからガスピタンやビオフェルミンぽっこり整腸チュアブルはオナラの回数を減らす目的で使用するのは避けましょう。少なくとも即効性はありません。

ただし整腸剤を使ってもガスの発生が変わらない人も多いです。その時はオナラが出てもいい様な防臭パンツを使用しましょう。内服薬とは違い一番即効性がある対処法となります。

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