皮膚の薬

ムヒはほとんどステロイド配合!簡単な違いと選び方

 

「ステロイドは怖いもの」というイメージがある人も多いと思います。

しかしステロイドが入っているからと怖がる必要はありませんし、過度に避ける必要もありません。虫刺されのかゆみや炎症がひどい時などはステロイドを短期的に使って症状を早く鎮めるのも効果的になってきます。

 

それにあの有名な「ムヒ」は多くの種類が発売されていますが、実はほとんどがステロイドが配合されているんです

 

そこで今回はムヒの多くはステロイドが入っている事を踏まえて

「ムヒは子供に使えるのか」「ムヒは授乳中は使えるのか」「ムヒは顔に使えるのか」

などのムヒのステロイドについての疑問も紹介していきたいと思います。

ぜひムヒの使用を考えている人で疑問がある人はぜひ参考にしてみてください。

※動画での解説もあります。

 

ステロイド配合しているムヒ

代表的なムヒは以下になります。

液体ムヒS2a

ムヒS

ムヒアルファSⅡ

液体ムヒアルファEX

ムヒアルファEX

ポケムヒS

ムヒベビー

液体ムヒベビー

 

このムヒの中でステロイドが入っていないものは

ポケムヒS・ムヒS・ムヒベビー・液体ムヒベビー

のみになります。

つまり繰り返しになりますがムヒはほとんどステロイドが入っています。

 

ムヒに配合されているステロイドは比較的安全

かゆみや炎症を強く抑えるステロイドですが、ステロイドの強さは大きく5段階に分類されています。そしてムヒに使われているステロイドは「ステロイドの中で一番弱いタイプ」もしくは「下から2番目の強さのステロイド」になります。

 

この強さがどの位か強さの尺度を伝えるのは難しいですが、少なくとも顔にも使用して問題ないレベルの強さになっています。しかし効き目が弱いと言う事はなくそこそこ強力です。

そして繰り返しになりますが適正に使用している限り問題になる事はほとんどありません。

 

ムヒに配合されているステロイド

・弱いステロイド

液体ムヒS2a、ムヒアルファSⅡ

 

・中程度のステロイド

ムヒアルファEX、液体ムヒアルファEX

 

かゆみや炎症の強さに応じてそれぞれ弱いステロイドか中程度のステロイドか選んでみてください。

もし症状の強さが良く分からない場合は価格も安めの弱いステロイドの薬を使用する事をおすすめします。

 

また耳などのかゆみに使用するムヒERが発売されていますが、こちらはムヒアルファEXと同じ強さのステロイドと爽快感のあるメントールのみ配合されています。エタノール非配合と言う事で刺激性が軽減されているのが特徴となります。もちろん耳以外にも使用できます。

 

ステロイド入りムヒへの疑問

ムヒは子供は使える??

ステロイドが入っているからと言って子供が使えない事はありません。

全てのムヒが生後6か月から使用する事が可能になっています。

 

ムヒの説明書には顔に連続して使用する場合は2週間、それ以外の場合は4週間以内を目安に使用するように書かれていますが、長期でダラダラと使用するのは良くありませんので、できれば1-2週間を目安に使用しましょう。

ただ赤ちゃんに自己判断でステロイドを使用するのは適切ではありませんので、もし皮膚症状がひどい子供の場合は皮膚科受診を優先しましょう。

また小さな子は痒みで掻き過ぎてしまい傷になる事も少なくありません。するとメントール等によって刺激を感じて嫌がる事もあるため注意してください。

 

ムヒは妊婦・授乳中は使えない??

基本的に妊娠中でも問題ありません。

ムヒはステロイドも弱め、もしくは中程度の強さのアンテドラッグが配合されているため、長期で使用しなければほとんど問題はありません。ただし広範囲に使用が必要な場合や長期での使用が必要な人、皮膚症状がひどい場合には優先的に病院を受診するようにしてください。

 

<アンテドラッグ>
皮膚の表面では効果を発揮して、体内に吸収されると不活性化して全身の副作用などを軽減することができるステロイドのことです。中程度のステロイドの強さであるムヒアルファEXや液体ムヒアルファEXにはこのアンテドラッグのステロイドが配合されています。

 

ムヒは顔や陰部に塗っていい??

ムヒは顔や首に塗っても問題ありません

ただし非常に皮膚の吸収がいいので長期連用は避けましょう。最高でも2週間を限度としてください。そして使用する場合は弱いステロイドのムヒをまずは推奨します。

 

そして陰部にはムヒの避けた方が無難です

実際は陰部に使用しても問題はありませんが、かゆみの原因によっては逆効果になる可能性もあるためあまり推奨しません。また刺激が強すぎる場合もありますのでできればムヒに陰部は避けた方がいいでしょう。

 

その他ムヒを塗ってはいけない場所は?

ステロイド入りのムヒは目の周りには使用しないでください。

また水虫のかゆみにも使用は不可です。

その他発熱後のブツブツの場合は水ぼうそうなども考えられますのでその場合も使用しないようにしてください。

 

ステロイド配合ムヒの副作用は??

・皮膚の萎縮

表皮の細胞増殖を抑える作用などにより皮膚が薄くなり、真皮の血管が浮き出る状態になる場合があります。皮膚の表面に細かいしわが生じるようになった場合は特に注意が必要です。

 

・免疫抑制

ステロイドには免疫を抑制する効果がありますから、水虫やカンジダなどの部分に使ってしまうと症状が悪化する可能性がありますので、使用し始める場合は注意してください。

 

その他ステロイドの副作用に関しては詳しくこちらでも紹介しています。

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ムヒが効かない時はどうする?

もしムヒが効かない場合はさらにワンランク上の強さのステロイドを使用するようにしましょう。

例えばフルコートベトネベートがあります。

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それでも症状の改善が見られない場合には市販薬で対応する事は難しい可能性が高いため、病院を受診するようにしましょう。

 

一方でムヒほどの人気商品ならば、知名度による安心から「ムヒは何にでも効く」ということでどんな症状にも使用してしまう可能性があります。ですからいくらムヒと言えども、使い方や使う期間、使う場所などは注意して使うようにしてください。

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