今回は広瀬すずさんのCMでも有名な「コンタックの選び方」を紹介したいと思います。
コンタックのメリットと言えば何と言っても、基本的には1日3回飲まなければならない風邪薬を「1日2回で済む事」これに尽きますが、ただコンタックは大変多くの種類が発売されており、コンタックと言っても何を買えば良いのか迷う事もありますよね。
そこでここではコンタックの効果を踏まえて症状別におすすめのコンタックを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
今回紹介したコンタックは以下になります。
新コンタックかぜEX持続性
新コンタックかぜ総合
新コンタック総合かぜ薬トリプルショット
コンタック600プラス
コンタック600プラス小児用
コンタック600ファースト
新コンタックせき止めダブル持続性
コンタック鼻炎Z
目次
風邪の症状別のコンタックの選び方
のどの痛みには新コンタックかぜEX持続性
コンタックの中にはのどの痛みに特化した種類のものは残念ながらありません。
ただこの「新コンタックかぜEX持続性」はのどの痛みに十分効果を発揮します。
なぜならばコンタックかぜEXには「イブプロフェン」と言う鎮痛成分が配合されているため、こちらがのどの痛みを抑えてくれる効果があるんです。イブなどに入っているあの「イブプロフェン」です。
しかも1回の服用量がイブプロフェンを200mgという事なので、既存のイブプロフェン配合の鎮痛剤の最高量と同じ量を一度に服用できる事になり、頭痛・生理痛などで困っている方にも効果が期待できるでしょう。
そしてイブプロフェンは熱にも効いてきます。また、咳と鼻にもバッチリ2種類の成分が配合されて、効果は十分です。
つまり「新コンタックかぜEX持続性」はのどの痛みを筆頭に、咳・鼻・熱がある風邪にも安心して使用する事ができる風邪薬となります。
ただし使用可能な年齢が15歳以上からとなっていますのでご注意ください。
【新コンタックかぜEX持続性の成分】
イブプロフェン:解熱鎮痛剤
無水カフェイン:頭痛
ヨウ化イソプロパミド:鼻
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩:鼻
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物:咳
dL-メチルエフェドリン塩酸塩:咳
さらに詳しくはこちらも参考にしてみてください。
大人も子供も使える新コンタックかぜ総合
新コンタックかぜ総合は総合風邪薬にしては珍しく「コデイン」という咳止め成分を配合していません。このコデインは咳止め効果も高いのですが、12歳未満は使用不可となっています。
しかし新コンタックかぜ総合は代わりに「デキストロメトルファン」と「エフェドリン」という2種類を配合しておりますので、咳に関しては十分な効果を期待できます。もちろんその他の成分も配合しているため咳だけではなく「鼻」や「熱」などにも効果を発揮します。
また同じ子供も使えるコンタックの風邪薬に新コンタック総合かぜ薬トルプルショットも2020年に発売になりましたが、こちらは解熱鎮痛薬として「アセトアミノフェン」「エテンザミド」の2種類を配合しています。
これはすなわち新コンタックかぜ薬総合より喉の痛みや頭痛などに対して鎮痛効果が高い薬になっています。ただしインフルエンザが流行っている時期や水痘(水疱瘡)の時期は使用できませんので流行時期や症状がただの風邪でない時には使用しないでください。
また大人が使用する分にはあまりメリットがありませんので優先的に選ぶ必要はないと思います。
ではコンタックの風邪薬の選び方なんですが、ざっくり以下の通りに選ぶようにしましょう。
●のどや頭痛の痛みが強い→新コンタックかぜEX
●子供(7歳以上)も使う
大人も使う→新コンタックかぜ総合
喉や頭痛がある(ただしインフルや水痘否定)→新コンタック総合かぜ薬トルプルショット
【新コンタックかぜ総合の成分】
アセトアミノフェン:解熱鎮痛剤
無水カフェイン:頭痛
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物:咳
dL-メチルエフェドリン塩酸塩:咳
ブロムヘキシン塩酸塩:たん
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩:鼻
【新コンタック総合かぜ薬トリプルショットの成分】
アセトアミノフェン:解熱鎮痛剤
エテンザミド:解熱鎮痛剤
無水カフェイン:頭痛
dL-メチルエフェドリン塩酸塩:咳
クロルフェニラミンマレイン酸塩:鼻
鼻に効く新コンタック600プラスと新コンタック600プラス小児用
新コンタック600プラスは鼻症状にかなり特化した風邪薬となっています。
その理由は鼻症状に効果的な特徴的な3つの成分になります。
「プソイドエフェドリン」が鼻の血管を収縮させ、鼻づまりや鼻水を改善。
「クロルフェニラミン」「ベラドンナ総アルカロイド」が鼻水・くしゃみに関する物質をブロック。
よって鼻に関する作用はバッチリです。7歳から使用できます。
ただし、残念ながら鼻以外の症状にはほぼ効果はありません。
ですからおすすめの使い方としては、新コンタック600プラスにイブ錠なども併せて服用すれば、同時にのどの痛みや熱などにも効果を発揮する事ができますので、新コンタック600プラスの鼻症状を十分に有効利用できるでしょう。
また子供が使用するのであれば新コンタック600プラス小児用も発売されています。
ただし子供用の新コンタック600プラス小児用は新コンタック600プラスは同じ成分です。
新コンタック600プラス1カプセル=新コンタック600プラス小児用1カプセル
そして15歳以上は1回に2カプセル飲むだけの違いとなりますので、もし大人も使用する可能性があるならばコンタック600プラスを購入しましょう。
【新コンタック600プラスの成分】
プソイドエフェドリン:鼻づまり
クロルフェニラミンマレイン酸塩:鼻
ベラドンナ総アルカロイド:鼻
無水カフェイン:頭痛
咳だけに効く新コンタックせき止めダブル持続性
咳の症状だけに効果を発揮するコンタックは新コンタックせき止めダブル持続性になります。
こちらは「デキストロメトルファン」「ジプロフィリン」と言う咳に効く2つの成分を配合している咳止め薬です。特にジプロフィリンを配合している薬は珍しく、気管支を広げて呼吸を楽にしてくれる働きがある成分となります。
ただこのジプロフィリンはてんかん等のけいれんが起きた事がある人や甲状腺の持病がある人は使用することができません。
そしてこの新コンタックせき止めダブル持続性は咳以外の症状に効果を発揮しません。ですから風邪症状で「熱や喉の痛み」もひどい場合にはコンタック600プラスと同様にイブ錠やロキソニン錠などの痛み止めを合わせて服用することが可能です。
【新コンタックせき止めダブル持続性の成分】
デキストロメトルファン:咳
ジプロフィリン:咳
花粉症にはコンタック600ファースト・コンタック鼻炎Z
コンタック600ファースト・コンタック鼻炎Zは花粉症などの鼻炎の症状に使用できますが、残念ながら風邪の鼻症状には使用できません。
成分はそれぞれ1種類のみ。
コンタック600ファーストが「ケトチフェン」でコンタック鼻炎Zが「セチリジン」という成分で、アレグラやアレジオンと同じ系統の薬になります。
ただし繰り返しになりますが風邪の鼻症状には使用できませんので、もし鼻の症状がひどい風邪の場合は上で紹介したコンタック600プラスを使用しましょう。
コンタックの副作用は眠気に注意
残念ながらコンタックには眠くならない薬はありません。
そしてコンタックは1日2回で済む一方で、その分眠気の副作用も持続する可能性がありますので、もし眠気が出ては困る人はコンタックは避けるようにしましょう。カフェインが配合されていますがそれでも眠くなります。
もし「眠気が出ては困る」「眠くならない風邪薬が欲しい」と言う人はこちらも参考にしてください。
またコンタックは「1日2回で済む」というメリットがありますが、あえてデメリットを挙げるとするならば、1日2回で済むようにしたために粉や錠剤タイプがないという事です。
ただし昼に薬が飲めない人や飲み忘れの可能性が高い人は1日2回のコンタックは大変メリットも大きいため、ぜひ自分の風邪症状に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
また、1日2回で済む他のメジャーな風邪薬とコンタックの比較も行っていますので、ぜひ上記のコンタック・ルルアタック・プレコールの比較も参考にしてみてください。
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もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。