今回は市販の花粉症の薬を症状のひどさや眠気の副作用を踏まえた上でどう選べばいいのかという事を紹介していきたいと思います。
花粉症と一口に言っても「目」「鼻づまり」「鼻水」「くしゃみ」などの症状があり、その症状の強さも様々。おまけに眠気が出ないタイプが良い場合や、スプレータイプは使いたくないと言う人もいるのではないでしょうか。
そこでここではメインの症状とその強さを含めて市販の花粉症薬を紹介していきます。もし花粉症の選び方が分からない人はぜひ参考にしてみてください。
市販の花粉症薬の選び方
花粉症全体に効く内服薬
花粉症の薬で選ぶべき薬を強さの順番で並べると以下の通りになります。
アレグラFX、クラリチンEX、アレジオン20<コンタック鼻炎Z・ストナリニZ
この4種類の中から選んでください。
市販の花粉症の飲み薬ではコンタック鼻炎Z・ストナリニZがほぼ最強の飲み薬になりますので、花粉症を飲み薬で抑えたい場合はこちらを選んでください。スプレータイプが嫌な人で効き目が強い薬が欲しい人もこちらを選びましょう。
コンタック鼻炎ZとストナリニZは同じ成分になります。いずれも効果は同じになりますので値段が安い方を選びましょう。
ただしコンタック鼻炎ZとストナリニZは効き目が強い分、眠気の副作用も強い<>す。ですからもし眠気が出ないのを気にする場合はまずはアレグラFXかクラリチンEXを使用してください。
花粉症の薬で眠気が出にくい市販薬
眠気が出にくい薬を選ぶ場合は
アレグラFX、クラリチンEX、ステロイド点鼻薬
この3種類から選ぶようにしましょう。この3種類は市販の花粉症薬の中では眠気の副作用が非常に少ない薬になっています。
花粉症の飲み薬は眠気の副作用が出るのがネックになっており、服用後は車の運転に注意を要するものや運転できないものがあります。しかしアレグラFXやクラリチンEXに関しては「車を運転しても可能な薬」となっているんです。
しかしはっきり言ってアレグラFXやクラリチンEXは眠気が少ない代わりにそこまで効き目が高い薬ではありません。それに鼻づまりにはあまり効きません。
そこで代わりにスプレータイプのステロイド点鼻薬がおすすめになるんです。
ステロイド点鼻薬は効き目もアレグラFXやクラリチンEXよりも高い一方で眠気の副作用はゼロになりますので、花粉症の症状がひどいけれど眠気がゼロの薬が欲しいと言う人はこのステロイド点鼻薬を選びましょう。ちなみにステロイド点鼻薬と花粉症の飲み薬は一緒に使用しても構いません。
そしてステロイド点鼻薬を選ぶならばパブロン鼻炎アタックJL・ナザールαAR 0.1%・AGアレルカットEXがおすすめです。これらはどのドラッグストアでも購入可能になるためです(一部のステロイド点鼻薬は薬剤師がいないと購入できない場合があります)。
花粉症の目のかゆみや炎症に効く市販薬
目のかゆみや炎症が酷い場合には
ロートアルガードクリアブロック・クリアマイルドZ、マリンアイALG・眼涼アルファーストEX
これらがおすすめとなります。
まず市販薬の目薬で最も効き目を重視するならばロートアルガードクリアブロックZ(爽快感あり)かロートアルガードクリアマイルドZ(爽快感なし)になります。この2つは成分は同じで爽快感があるか否かの違いです。
成分はかゆみに効く成分を2種類「クロモグリク酸ナトリウム」「クロルフェニラミン」配合し、炎症を抑える「プラノプロフェン」を配合しています。市販の目薬の中ではかゆみと炎症に最高峰に効く薬となっています。
しかし値段が定価で1本1800円するのがネック。もしこれに似た薬で1本1000円以下で探したい場合はマリンアイALG・眼涼アルファーストEXが非常に似た作りとなっており、肝となる「クロモグリク酸ナトリウム」は同量が配合されているためおすすめです。
これらの目薬は眠気が完全にゼロではありませんが、眠気が出るリスクは少ないです。また飲み薬や点鼻薬との併用も可能になります。
最小限の費用で花粉症を乗り切るならば
上で紹介した通り花粉症の症状や眠気に応じて薬を選ぶことがベストになります。
しかしシンプルに「できるだけお金をかけずに効き目が高い薬が欲しい」と言う人も多いのではないでしょうか。
もしその様な場合にズバリ薬をすすめるならば以下の通りになります。
軽度花粉症・・アレグラFXと同成分で値段の安い薬(アレルビなど)
中程度~高度花粉症・・ステロイド点鼻薬、もしくはステロイド点鼻薬+アレグラFXなど
まず花粉症の症状がそこまでひどくない場合はアレグラFXと同じ成分のアレルビなどを選びましょう。
アレグラFXは眠気も少なく効き目もそこそこで、販売されていないお店はほぼありません。しかしアレグラFXは人気商品であるためあまり値段が安くなっていません。
ただしアレグラFXと同成分で値段が半額以下で販売されている薬は市販薬には発売されています。これはまさにジェネリック医薬品の様なもの。もし値段を抑えたいならばぜひアレグラFXと同成分の薬がおすすめです。
そして花粉症の症状が中程度~高度の場合、そして鼻づまりがメインの場合はステロイド点鼻薬を選んでください。
ステロイド点鼻薬は販売価格が1本1000~1500円となってしまって「全然安くないじゃないか」と思われるかもしれませんが、飲み薬で効き目がトップクラスのコンタック鼻炎Zでも値段が2週間分で2000円前後しますので、1本で約1カ月使用できて効き目も高く眠気もないステロイド点鼻薬と比べるとあらゆる面で優れていると言えるでしょう。
安い点鼻薬は全く別物になりますので長期使用には適していません。
また目のかゆみが酷い場合には上でも紹介した通りマリンアイALG・眼涼アルファーストEXが圧倒的にコストパフォーマンスが良いので、この2つから選ぶようにしてください。
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