市販のアレグラは非常に優秀な薬であり、花粉症などでおすすめされる市販薬の中でもトップクラスの人気です。しかしその反面アレグラに関する疑問も多くあります。
例えば「もし2錠間違って飲んでしまったら?」「飲んでどのくらいで効いてくる?」などが代表的な疑問として挙げられます。
そこで今回はそんなアレグラに関する質問をまとめて紹介していきます。
随時更新していく予定ですのでよろしければ参考にしてください。
目次
アレグラはいつから効いてきますか?
大体1~2時間後に効き始めて遅くても2時間後には効いてきます。
これは最高血中濃度が2.2時間後となっているためです。
「最高血中濃度」とは簡単に言えば身体の中で薬が最も高い濃度になることであり、アレグラで言えば2.2時間後が最も薬の濃度が高い時間になります。それがそのまま効果がピークの時間とまでは言い切れませんが目安になります。
健康成人男子8例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル60mgを空腹時単回経口投与したとき、血漿中フェキソフェナジン濃度は、すみやかに上昇し、投与後2.2時間で最高血漿中濃度248ng/mLに達した。血漿中濃度消失半減期は9.6時間であった アレグラ添付文書より
アレグラはどれくら効果が続きますか?
アレグラは1日2回飲めばほぼ24時間薬の効果が実感できるようになっています。
アレグラは1回の服用で消失半減期が9.6時間で1日2回服用することで1日中効果を実感できる花粉症薬になっています。消失半減期とは身体の中の薬の濃度が半分になる時間のことです。
妊婦ですがアレグラを飲んでも大丈夫ですか
決して自己判断で服用してはいけません。
そして基本的にはNGです。
アレグラFXの説明書には医師・薬剤師に相談するように書かれていますが正直おすすめしません。
まずアレグラは添付文書に
妊婦又は妊娠して いる可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に のみ投与すること、妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。
と記載されています。
そして妊婦が使用できる薬の指標となるオーストラリア基準、米国食品医薬品局(FDA)でもそれぞれ「B2」「C」に分類されており、アレグラは比較的安全と言えども他に安全性の高い薬もありますのであえてアレグラを選ぶ必要性はありません。
ネット上には「妊娠初期でなければ問題ない」「花粉症で苦しむ方が問題だ」などという意見もありますが、絶対に自己判断で服用しないようにしましょう。病院を受診してください
強いて選ぶならばクラリチンEXを推奨しますがいずれにしても病院を受診する事をおすすめします。
アレグラを誤って多く飲んでしまいました
1回ぐらい間違えて服用したとしても問題ない可能性が高いです。
実際にアレグラを4倍量の1回240㎎(4錠分)を服用した臨床データもあります。しかし問題のある報告はありません。
健康成人男子各群8名を対象に、フェキソフェナジン塩酸塩20mg から投与を開始し、安
全性を確認しながら順次増量し、240mg まで単回投与した結果、いずれの投与量におい
ても自他覚症候はみられなかった。アレグラIFより
もちろんこれが絶対に安全である理由にはなりませんが、アレグラ自体に蓄積性も少ないこと・副作用も頻度がそもそも低いことからすると問題は少ないでしょう。
ちなみに倍量飲んだ時の消失半減期は14時間(通常は10時間)になっています。これはつまり通常量よりも薬の効果が持続するという事になりますので、なるべくその日の服用は1回だけにしましょう。
アレグラを倍量飲んでも効果が倍には決してなりませんし(むしろ大差なし)、効果がないからと言って意図的に倍量を飲む事は絶対にやめましょう。効果が2倍になる所かお金がかかり、副作用のリスクがあがるだけになります。そして可能性はかなり低いですが、もし呼吸が困難になったり意識が遠くなる等の症状がある場合はすぐに病院を受診してください。
ずっとアレグラを飲んでいますが体に問題はありませんか?
アレグラは蓄積性の低い薬です。ほぼ問題はありません。
蓄積性が低いという事は、服用しても薬の効果が身体に残らないという事になります。ですから続けて服用しても身体への影響は大分抑える事が可能です。実際に12カ月アレグラを服用しても安全性に問題なしというデータもあります。
健康成人男女にフェキソフェナジン塩酸塩240mg 1日1回12ヵ月間および60mg1日2回6ヵ月間にわたり反復経口投与したとき、プラセボと同様の安全性及び忍容性が認められたアレグラIFより
非常にまれに肝機能障害や無顆粒球症と言った重大な副作用が起きることがありますので、もし身体のだるさ、黄疸、発熱、原因不明の皮膚の痒みなどが続く時は1回病院に行きましょう。
基本的に「花粉症の時期だけアレグラを服用する」と言った場合ならばそこまで心配する必要はありません。
アレグラとアレジオンの飲み合わせは大丈夫ですか?
アレグラとアレジオンの併用は価格の面でも効果の面でも非常に効率の悪い方法と言えます。
そもそもこれらの薬を一緒に飲むことは禁止されています。また効果の面も値段の面に関してもおすすめしません。
もしこの組み合わせをするくらいならば他の方法をおすすめします。例えば鼻症状がひどい場合は点鼻液タイプのステロイドを追加しましょう。そして目のかゆみならば目薬タイプを併用してください。
こちらの方が遥かに効果も高いですしはっきり言ってアレグラ単体よりもおすすめです。
アレグラとアレジオンはどちらが強いですか?
効き目としては大きな違いはありません。
共に眠気は少ないですがアレグラの方がより安全とされています。
アレジオンの方がアレグラよりも効き目は若干高いと言われていますが、実際はそこまで大きな違いはありません。
一方の副作用に関してはアレグラは服用後も車の運転が可能とされていますが、アレジオンは車の運転は不可となっています。ですからより眠気を避けたい場合はアレグラの方が良いでしょう。
ちなみにクラリチンEXも車の運転が可能な薬となります。
アレグラと同じ成分で安い薬はアリですか?
市販にはアレグラFXと同じ成分の「フェキソフェナジン」という成分を配合してあるアレルビ錠やフェキソフェナジン塩酸塩「ST」などが発売されています。
こちらはアレグラFXより値段は間違いなく安いです。その理由はアレルビなどは言ってみればアレグラのジェネリックの様なものになるからです。
ですからメインの成分はもちろん同じであり、飲み方等も同じになりますので、少しでも値段を安く済ましたい方はぜひ使用してみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちらも参考にしてみてください。
アレグラよりも強い市販の薬はありますか?
アレグラは効果・眠気のバランスの取れた大変人気の市販薬になっています。
しかし中にはアレグラは効果がいまひとつと感じる人もいるのではないでしょうか。
そんな時にはコンタック鼻炎Z・ストナリニZの2つが推奨されます。この2種類は市販の花粉症薬の中で比較的強めの効果を発揮します。医療用としてはジルテックとして発売されている薬になります。しかし眠気の副作用が強く出てしまいますので注意が必要な薬になります。
コンタック鼻炎Z・ストナリニZは全く同じ成分から出来ていますので、どちらを選んでも構いません。
そして上でも軽く紹介しましたが、花粉症の鼻症状や目のかゆみがひどい時は点鼻薬や目薬を使う事がおすすめです。これらはアレグラやアレジオンと一緒に使用する事も可能になりますので、飲み薬だけでは花粉症の症状が抑えられない人はぜひ使用してみましょう。
市販のアレグラと一緒に飲んではいけない薬はありますか?
市販のアレグラFXと一緒に飲んではいけない薬があります。
例えばアレグラと同じ系統のアレジオンやコンタック鼻炎薬などの薬は一緒に使用してはいけません。
また胃薬や痛み止めに配合されいる酸化マグネシウムはアレグラの効果を弱くしてしいますので、成分に「水酸化マグネシウム」と記載されている薬との併用は避けるようにしましょう。
その他飲み合わせが悪いものがありますのでさらに詳しくはこちらでも紹介していますので参考にしてみてください。
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