痔の薬

【徹底検証】ボラギノールとプリザエースの効き目の比較

 

痔の市販薬では超メジャーな薬と言えば

ボラギノールAプリザエース

になります。

 

するとボラギノールAとプリザエースは

どちらの方が痛みに効くのか?

かゆみに効くのはどちらか?

コストパフォーマンスはどちらが高いのか?

 

これらのことが気になるのではないのでしょうか。

そこで今回はボラギノールとプリザエースの様々な比較を紹介していきますので、もしこの2択で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

ボラギノールとプリザエースを比べる前に

ボラギノールにはAとMの2種類がありますが、今回比較するのはステロイドが入っているボラギノールAになります。黄色のパッケージです。

強さで言うとボラギノールMより今回紹介するボラギノールAの方が強いです。

ボラギノールの紹介
ボラギノールA(黄色)とボラギノールM(緑)の違いとその使い分け ボラギノールには「ボラギノールA」と「ボラギノールM」という2種類の痔の薬が存在します。 しかしこの2つで大きく異なる点は...

また、プリザエースにも「プリザS」というネーミングが似ている薬がありますのでこちらも気を付けてください。プリザエースの方です。こちらもステロイド配合の薬です。

ただ正直プリザSとプリザエースは似ている作りになっており、どちらを選んでもあまり大差はありません。若干かゆみへの効果が弱い程度の違いです

 

ボラギノールAとプリザエースの違い

ではボラギノールAとプリザエースの「成分」「痛み」「効果」「値段」等について詳しく比較していきたいと思います。

成分の違い

ボラギノールAプリザエース
酢酸プレドニゾロン1㎎ヒドロコルチゾン酢酸エステル5㎎
リドカイン60㎎リドカイン60㎎
テトラヒドロゾリン1㎎
酢酸トコフェロール50㎎トコフェロール酢酸エステル60㎎
アラントイン20㎎アラントイン20㎎
クロルヘキシジン5㎎
l‐メントール0.2㎎

プリザエースHPより

ボラギノールAHPより

 

ボラギノールAは4種類の成分配合プリザエースは7種類の成分配合の痔の薬となります。

 

すると成分の数の多さから「プリザエースの方がいい薬なのでは?」と多くの方が思うかもしれませんがそれは誤りになります。

では効果や値段について1つ1つ比較していきます。

 

痔の痛みに効く強さ

同じ

 

ボラギノーAとプリザエースは同じ強さの痛みに効く効果になります

痛みに影響する成分として「ステロイド」そして局所麻酔成分である「リドカイン」が共に配合されています。ですから痛みに関しては大きな違いはありません。

 

痔のかゆみに効く強さ

ほぼ同じ

 

かゆみに効く強さに関してはプリザエースとボラギノールAは基本的には同じになります。

痛みの時と同様に「ステロイド」そして「リドカイン」が作用します。

プリザエースの方には「メントール」が配合されていますので、スーッとする爽快感によりかゆみの感じを軽減できる可能性がある事から、若干ではありますがプリザエースの方がかゆみに関しては優れている可能性があります。ただ基本的な効果は大差はないでしょう。

 

痔の傷の治りへの早さ

ほぼ同じ

 

両方に「アラントイン」が配合されており、皮膚の修復や組織の改善などに効果を発揮します。ですからその点では優劣がつきません。

 

肛門部への殺菌作用

プリザエースの方が強い

 

痔の時は肛門周囲は不衛生になりやすく、またステロイドを使用していると自身の免疫力も下げてしまうため、さらに雑菌などの感染により傷の修復が遅れてしまいます。

しかしプリザエースには「クロルヘキシジン」という殺菌作用を持つ成分を配合している事から、肛門部を衛生的に保つことで傷の治りを早める事にもつながります。

 

出血への効果

プリザエースの方が効く

 

プリザエースは「塩酸テトラヒドロゾリン」という成分を配合しています。

こちらは血管を収縮させる効果があるため、拡張して出血している血管を収縮させ、出血を抑える効果が期待できます。

 

剤型タイプの違い

どちらとも「座薬」「注入軟膏」「軟膏」の3タイプがあります。

 

ですから薬のタイプで悩む事はないでしょう。

肛門の内側に痔が出来ているのであれば座薬

肛門の外側に痔が出来ているのであれば軟膏

どちらにも対応できる注入軟膏

という感じで選んでみてください。

おすすめはどちらにも対応できる注入軟膏タイプがおすすめです。

 

ボラギノールとプリザエースの価格の比較

同じくらい

 

定価では若干プリザエースの方が安いですが、これが市販で購入するとなるとまたひっくり返る可能性があります。

ですから実際に購入する際に価格を見て判断してみてください。

ちなみに定価だと注入軟膏で言えば以下の通りです。

ボラギノールA:1800円(10個入り)

プリザエース:1600円(10個入り)

 

ボラギノールとプリザエースはどちらがおすすめ?

そもそも両者を比較する以前に、効果はどうなのかという事が気になりますよね。

 

そこで他の市販の痔の薬を見回した時に、この2つの痔の市販薬としての位置づけとしては

ボラギノールAもプリザエースも十分効果のある痔の薬となります。

特にボラギノールAは痔の薬の見本のような成分から成り立っており、そのため知名度や効果も高く長い期間評価され続けてきたのでしょう。

 

そして多くの痔の薬というのは、この基本的な形に1~2種類成分を配合して差別化を図っているものがほとんど。ですから基本的な効果を期待するのであればボラギノールAで十分です。

 

では肝心なボラギノールとプリザエースの選び方は以下の通りです。

・出血をなるべく抑えたいという方やメントールの爽快感が欲しい人はプリザエース

・それらが大して気にならない人は値段が安い方

この様な選び方をしてください。

ただ基本的な痔への効果はほぼ同じと言っても過言ではありませんので、若干プリザエースの方が使うに適している症状が多めですが、もし値段を重視する人はどちらでも構いません。

また出血が過度にある場合にはプリザエースを選択する前に受診を最優先するようにしてください。

 

ボラギノール・プリザエースへの疑問

ではボラギノールAやプリザエースに関する疑問をここから一挙に答えていきたいと思います。

ボラギノールやプリザエースはいぼ痔にも効くのか

ボラギノール・プリザエースは共にいぼ痔・切れ痔に使用する事が可能です。

 

そもそもいぼ痔とは大きく2種類あり、腸側(内痔核)か肛門側(外痔核)に分かれます。

そしてボラギノール・プリザエースは「座薬タイプ」と「注入軟膏タイプ」が存在しますから、肛門の内部にも塗る事が可能です。そしていぼ痔の痛みや炎症を抑える働きも期待できます。この際には軟膏タイプは肛門の内側に塗る事が出来ないため避けましょう。使う時は注入軟膏タイプを使用してください。

飲み薬のいぼ痔の薬もありますのでこちらも参考にしてみてください。

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さらにボラギノールとプリザエースは切れ痔にも使用可能です。

こちらは軟膏タイプ、注入軟膏タイプいずれを使用しても構いません。ただし坐剤タイプは避けましょう。

痔に効く市販薬を選ぶ際には「注入軟膏」が最も使い勝手が良いと言えます。

 

プリザエース・ボラギノールが痛みに効くまでの時間

プリザエースとボラギノールの2つは「ステロイド」と「リドカイン」が配合されている事によって痛みを抑える事が可能になります。

では「いったい何分で痛みへの効果が現れるのか?」と気になる人もいるかと思いますが、これは同じ成分を配合している医療用の薬の実験データを元に紹介したいと思います。

 

まず「リドカイン」ですがこちらはラットを使った実験によると約30分~1時間後に最も効果を発揮するとされています。ただしラットでの検証なので実際は異なる場合があります。ボラザG軟膏IFより

そしてステロイドに関しては残念ながら明確なデータはありませんでした。

 

ですのでリドカインの効果が現れる時間を考えると効果を発揮するまで約30分~1時間を考えた方がよさそうです。

 

いぼ痔に効く他の薬との比較

メンソレータムリシーナ

もし痔の痛みや組織修復力に関して言えば「メンソレータムリシーナ」がおすすめです。

こちらは有効成分をなんと8種類も配合しており、市販の痔の薬ではトップクラスの配合種類になります。特に組織修復に関してはさらにワンランク上になります。

値段はボラギノール等と同じくらいです。

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ボラギノールAやプリザエースは妊婦は使わない

妊婦の方は座る事が多く、普段痔になった事がない人でも痔になってしまう事があります。

そんな時に市販のボラギノールAやプリザエースの使用を考えるかもしれませんが、それはやめましょう。

 

確かにステロイドを配合している塗り薬を妊婦の方に使用することは決してまれなケースではありません。

しかし痔の薬は肛門を介して薬の吸収を行うため、手足にステロイドを塗るよりも薬の吸収が多くなります。

ですからもし痔の薬を使用するとしても、必ず医師の管理下の元で薬を使用する必要がありますので、決して自己判断でボラギノールAやプリザエースを使用しないようにしてください。

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