「今すぐ効く湿布が欲しいけど病院に行く時間はない」
「1袋だけドラッグストアですぐに買えればいいのに」
と考える人も多いですよね。
そこで今回は、病院と同じ市販の湿布をまとめてみました。
それと合わせて「腰痛や肩こりにおすすめの市販の湿布」「臭いの少ない湿布」そして「湿布と合わせて飲む痛み止め」なども紹介していきます。
湿布の購入を考えており、なお且つ効果の高いものを選びたいという方はぜひ参考にしてみてください。
病院と同じ市販の湿布
ロキソニンテープ・パップと同じ市販の湿布薬
病院で貰うロキソニンテープ・パップと同じ市販薬の湿布は「ロキソニンSテープ」「ロキソニンSパップ」として発売されています。
病院で使用されているものと市販のものは全く同じものとなります。成分は「ロキソプロフェン」です。
あの有名なロキソニンを主成分とし、かなりの鎮痛効果が期待できる2016年9月に市販化された湿布となります。2020年8月からは第2類医薬品に分類されてどのドラッグストアでも購入可能になりネットでも購入可能です。
詳しくはこちらも参考にしてみてください。
<市販のロキソニンテープの価格>
ロキソニンSテープ(7cm × 10cm)
7枚:980円 14枚:1,580円
ロキソニンSテープL(10cm × 14cm)
7枚:1,580円
ボルタレンテープと同じ市販の湿布薬
病院で貰うボルタレンテープと同じ市販の湿布は「ボルタレンEXテープ」として発売している湿布です。病院で使用されているものを全く同じものになります。
成分は「ジクロフェナク」となります。
もともとボルタレンという飲み薬は病院で使用される鎮痛剤の中でもトップクラスの効果を誇り、ロキソニンより鎮痛効果が強いとされています。そしてボルタレンは湿布でもかなり強い鎮痛効果を発揮します。
ただしボルタレンEXテープにはパップが発売されていないので、パップが欲しい方は同じジクロフェナクを配合している「フェイタスZジクサスシップ」がオススメです。
<ボルタレンEXテープの価格>
ボルタレンEXテープ(7×10cm)
7枚入:934円 14枚入:1600円 21枚入:2362円
ボルタレンEXテープL(10×14cm)
7枚入:1600円
さらに詳しくはこちらでも紹介しています。
モーラステープと同じ市販の湿布薬
病院で貰うモーラステープと同じ市販の湿布は「オムニードケトプロフェンパップ」として発売されている湿布です。
病院で発売されているものと全く同じではありませんが成分は同じとなります。「ケトプロフェン」という成分です。オムニードケトプロフェンパップは「テープ」ではなく「パップ」になります。
このオムニードケトプロフェンパップは「光線過敏症」と言う日光に当たると皮膚障害が起こるリスクが他の湿布よりも起こり安いので、皮膚を露出する所に貼る場合はおすすめしません。セルタッチIFより
<オムニードケトプロフェンパップの価格>
(10×14cm)18枚入り:2500円
モーラスパップXRと同じ市販の湿布薬
モーラスパップXRは上でのモーラステープと同じ成分の「ケトプロフェン」になります。
この「XR」がつくモーラスパップXRですが、通常のモーラスパップよりも多くの成分を配合しており、1日2回の所を1回で済むようにした湿布になっています。
現在そのモーラスパップXRと同じ量を配合している湿布は発売されていません。
もし同じ成分で配合量が少ない湿布ならば上でも紹介したオムニードケトプロフェンパップを使用しましょう。
セルタッチテープ・パップと同じ市販の湿布薬
病院で貰うセルタッチテープ・パップと同じ市販のシップは「フェイタス5.0」「フェルビナスターAシップ」として発売している湿布です。
ただこちらは主成分である「フェルビナク」の量が医療用のものと比べて正確な比較ができません。
よってフェイタス5.0やフェルビナスターA湿布は必ずしも医療用のセルタッチと同じとは言えません。(セルタッチIFより)
<市販のセルタッチの価格>
・フェイタス5.0
7枚 :880円 14枚:1580円 21枚:2100円 35枚:3045円
・フェルビナスターAシップ
10枚:1000円 20枚:1700円
ゼポラス、ヤクバン・アドフィードと同じ市販の湿布薬
ゼポラス、ヤクバン、アドフィードは同じ「フルルビプロフェン」という成分を配合している湿布になりますが、現在ゼポラスやヤクバンと同じ湿布は市販では発売されていません。
ただし「市販で購入できないから相当強いに違いない」と思う人もいるかもしれませんが、決してその様な事はありませんので安心してください。
上で紹介した湿布で十分な効果を発揮しますので、上の湿布の中から選べば問題ないでしょう。
おすすめの市販の湿布の選び方
肩こりや腰痛にはボルタレン・ロキソニン
現在購入できる腰痛に効く市販の湿布の中で言えば「ボルタレンEXテープ」「ロキソニンSテープ」が最もおすすめです。
鎮痛効果に関してはボルタレンEXテープとロキソニンSテープは市販のテープの中でもトップクラス。そして腰痛などの慢性的な痛みの場合にはパップ剤よりもテープ剤の方がより剥がれにくく効果的になりますので、その条件を満たしている場合ボルタレンEXテープやロキソニンSテープがベストと言えるでしょう。
※テープとパップの選び方の違いは後ほど紹介します
市販のボルタレンテープより安い湿布
もし市販のボルタレンテープを使おうと思っても気になるのが値段ですよね。では価格を少しでも抑える方法としてボルタレンテープのジェネリックを選ぶ方法があります。
例えば「パスタイムZX」は実際の販売価格はボルタレンEXテープよりも安く販売されています。主成分は同じになりますので効果も同じです。
捻挫や打撲にはロキソニンやフェイタスZジクサス
捻挫や打撲などの急性の痛みにはパップ剤がおすすめです。
そこでおすすめはロキソニンSパップやフェイタスZジクサスシップになります。
湿布臭さの少ない市販の湿布
今回紹介した湿布は全て「メントール」を配合しているため、湿布特有のにおいがあります。
しかしその中でも比較的においを抑えている湿布は「ボルタレンEXテープ」「ロキソニンSテープ」「フェイタス5.0」の湿布になります。
これまでも紹介した通り効果も十分高いため、もしにおいをかなり気にする場合はこれらの湿布を選ぶようにしましょう。
病院と市販の湿布の値段の違い
もし、どの市販の湿布も効かないという場合は根本的な治療が必要で、湿布だけでは対応できない場合があります。その際は病院を受診するようにしてください。
実際に市販の湿布を長期間使用するとかなりの費用になりますので、もし長期で使用している人などは一度診察を受けてみてはいかがでしょうか。診察代はかかりますが、トータル費用は市販のものを買うより安くなります。
ただ一番気になる所は「病院と市販はどちらで湿布を貰う方が安いの?」と言う疑問ではないでしょうか。
この答えをざっくり言えば長期で使用するなら病院の湿布を。短期使用または色んな湿布を試してみたいならば市販と言った感じです。
こちらはロキソニンテープを参考に、市販薬と病院でかかる費用を比較したものになります。費用の目安として参考にしてみてください。
テープとパップ、冷湿布と温湿布の違い
テープ(プラスター)というのは見た目が肌色の薄い湿布です。
パップというのは見た目が白でひんやりする湿布です。
この2つの使い分けとしては痛みの状態で選ぶようにしましょう。
慢性的な腰痛などの場合はテープ(プラスター)
急性的な打撲や打ち身の場合はパップ
また「貼る部分」というのも重要で例えばパップはテープと比べてはがれやすいので、関節の分や良く動かす部分、汗をかきやすい部分などはテープの方が適しています。
一方冷湿布と温湿布はその名の通りひんやりするのが「冷感湿布」、温まるのが「温感湿布」になります。これらの使い分けに関しては
慢性的な痛みの場合は温感湿布
急性的な痛みの場合は冷感湿布
となります。
肩こりや腰痛に効く飲み薬
もし慢性的な肩こりや腰痛に湿布を使用しても、痛みが続く事もあるかと思います。
そんな時には飲み薬も推奨できます。
例えば肩こりなどの慢性な痛みに関しては「コリをほぐしてあげる」事が効果的な場合も多いです。そんな時におすすめな市販薬がコリホグス錠やドキシン錠になります。
コリホグス錠やドキシン錠は「筋弛緩剤」を配合し、肩こりなどの筋肉のコリをほぐす働きがある薬になります。またエテンザミドというロキソニンやイブと同じ系統の痛み止め成分も配合してあるため、純粋な鎮痛効果も期待できます。
詳しくはこちらも参考にしてみてください。
市販の湿布が買える場所
病院と同じ湿布はネットやドラッグストアで購入可能
今回紹介した病院と同じ市販の湿布はほぼ全てネットやドラッグストアで購入する事が可能です。これは多くの湿布が第二類医薬品となっているためです。そして市販の湿布は医薬品なのでコンビニでは購入する事はできません。
処方箋がないと薬局で湿布は買えない?
病院で貰える湿布は薬局でも処方箋がないと購入する事ができません。
ですから薬局に行って「モーラステープをください」と言っても断られる事がほとんどです。
ただし厳密に言えば実は病院の湿布を薬局で販売できないわけではありません。
これは「零売」と呼ばれる販売形式で、実は医療用の湿布は薬局でも購入できるんです。
しかしながらこの薬局で処方箋なしで病院の湿布を売る事は違法ではありませんが、国としては推奨していないものとなるため、実際に処方箋なしで販売する事を行わない薬局がほとんどになります。ほぼ99%の薬局で行っていません。
ですから基本的に病院の湿布は処方箋がないと購入できないと考えてください。
ちなみに湿布類はこの零売が可能ですが、血圧や血糖値を下げる薬は処方箋がないと100%販売してもらえません。
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もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。